- 青森県支部
The Aomori Branch
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2017年09月18日
平成29年度 青森県支部総会が開催されました。
平成29年8月26日(土)午後4時~『ラ・プラス青い森』に於いて青森県支部総会を開催しました。今回の総会は支部創立70周年の節目であり、五所川原農林高等学校 校長 山口章氏による【日本農業の未来 グローバルG.A.Pについて】と題して記念講演が行いました。
総会に先立ち物故者への黙祷に続き、校歌斉唱。
【総 会】
野呂支部長挨拶 岡部女性連絡会会長 伊藤甫水会県支部長
第1号議案 平成28年度会務報告
第2号議案 平成28年度会計監査報告及び収支決算報告
第3号議案 平成29年度事業計画(案)
第4号議案 平成29年度収支予算(案)
慎重に審議の結果、議案原案通り承認された。 監査報告:野戸谷氏
【70周年記念講演】
講師:五所川原農林高等学校 校長 山口 章 氏 『日本農業の未来 グローバルG.A.Pについて』と題し講演いただいた。同校は日本の農業高校で初めて、GLOBAL G.A.P(グローバルギャップ=農業生産活動を行う上で必要な点検項目に沿って、各工程の正確な実施、記録、点検及び評価を行い、農産物の安全性を確保する活動の国際的な認証)を受けた先進的な取り組みを紹介した。青森県津軽地方に位置し名産のリンゴをターゲットとし、リンゴ園地1.6haで900本と貯蔵施設の認証を目指し、学科を超えて15名の生徒が挑戦チームを組んだ。生徒は放課後や土日に、基準書に出てくる専門用語の解釈から園地でのリスク管理の実態、同校のリンゴを販売する小売店までのトレーサビリティの確立などに取り組んだ事を紹介。教員は生徒からの質問があったときに何を調べればよいかアドバイスをするサポート役に徹したとの事。その努力が実って昨年12月、念願の認証が取得でき、これを契機にNEC日本電気㈱とのグローバールGAP認証取得支援教育プログラムの共同開発が始まり、今年度はコメでも認証に挑戦し。9月に審査の様子を公開したところ、生産者、行政、教育関係者から注目を集め、120名が来校した。こうした活動が高く評価されオランダ・アムステルダムで開催されたグローバルGAPサミットに生徒と共にパネリストとして招待されると共にグローバルGAP Award 2016を世界の高校で初めて受賞することができたことなどが語られた。
講演後、校友から質問、Q:日本は食の安全は保障されているように考えるが如何か? A:最初は生徒たちも無農薬なら安心、国産だから安心という状態だった。2020年のオリンピックに日本の農作物が認証なしに提供できない状態。世界のアグリビジネスは、今や、第三認証で動いている。 Q:高校生の反応は如何でしたか? A:まずは読んで理解する事から始め、用語をウェブで調べ、教師は調べ方を提示するサポート役。(もっとも教師も初めての試みですから解らないことは認証先駆者の方に伺ったりした) なにせ234個のチェック項目あり、その内容を大きく3つ柱に分けリスクを限りなく減らす努力を生徒たちがした。まず根本的に農業に向かう精神や規範意識を重視、人間関係を構築「嘘をつかない、隠さない」このことから始めた。今では生徒は園地に入る前に手を洗う。出てから手を洗う。人の口に入るものに菌を付けたくないとの意識ができGAP文化が形成されたように感じる。「このやり方で生産すれば大丈夫」「輸出もできる」という自信を持ったことも大きい。 Q:日本の農業の未来は? A:農業従事者は高年齢化が進んでいる。ある生徒の親は「今まで手伝いは力仕事しかしなかったが、GLOBAL GAPを学んでからは一生産者として議論ができるまでになった」 生徒自身もGLOBAL GAPを実家に導入し跡を継ぐ意思を持った者もいる。「農業=ビジネス」と積極的に捉えるようになった。等々で講演は終了した。
校友からの質問が相次、上述のように丁寧に回答されていました。
【記念写真】
【懇親会】
函館 高田 支部長 から70周年のお祝いのことばを頂き有難うございました。また、青函交流のこ今後益々の発展を祈念しながら中締めの挨拶の 柏葉前支部長有難うございます。名残惜しい時間を有難うございました。
青森県支部では、校友皆様からのご支援ご協力をいただきながら、校友皆様の集える場を提供して参る所存です。ご意見などお寄せ願えれば幸いに存じます。
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