- 長崎県支部
The Nagasaki Branch
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2017年06月30日
ジャカランダフェスタ記念講演会の報告
東洋大学社会貢献センター講師派遣プログラム講演の報告
ジャカランダの花
ジャカランダの花が満開の6月18日、雲仙市小浜町は梅雨入りしたとは思えない真夏日の日差しが照り付けていました。
今年で12回目となる小浜町地域おこしイベント「小浜温泉ジャカランダフェスタ」で雲仙市生涯学習推進事業の一環として開催される記念講演会に、東洋大学社会貢献センター講師の方々が派遣されることを支部校友で元神奈川県支部長の佐藤博美氏よりご案内いただきました。
また講演内容が東洋大学ゆかりで地元の先人でもある「関3兄弟」のヒストリーについてのお話が聴けるということで長崎県支部も聴講させていただきました。
今回の記念講演の趣旨は、地域の先人「関3兄弟」の足跡をたどり、彼らの功績と後世へのメッセージを再確認し、理解することで、郷土への愛と誇りを持ち、地域活性化へ向けた様々な活動のエネルギーの一助となることを願って開催されました。
会場は雲仙市役所小浜総合支所内の元町議会の議場でした。講演が始まるまでの時間、大きな椅子に身を埋め、目をつぶると気分はすっかり町議会議員・・・。
佐藤博美氏のあいさつ
6月1日から30日までの「小浜温泉ジャカランダフェスタ」に合わせて、初めて企画されたこの記念講演会。初めに主催者を代表してNPO法人ジャカランダフェスタ振興会の佐藤博美氏(昭和43年工学部建築学科卒)があいさつ、そのあとすぐ講演に移りました。
今回学んだ先人は、関3兄弟は地元小浜町冨津出身で
〇三男 衛氏: 美術教育を研究し、絵を描くことで子どもの心を成長させる図画教育を提案し、日本で初めて「児童画」ということばを使った。
〇四男 寛之氏: 児童心理を研究し、1962年に文学博士の学位を授与。
〇五男 敬吾氏: 民俗学(昔話)を研究し、当時口伝えしかされていなかった昔話を取りまとめ、日本昔ばなしの基礎を作ったと言われています。
東洋大学名誉教授 吉田公平氏の講演
●最初に東洋大学名誉教授 吉田公平氏により「郷土の先人に学ぶ・地社会の活性化」と題した基調講演は「地域の先人の足跡を辿り、その功績と後世へのメッセージを再認識することで、郷土域への愛と誇りを持ち、活性化に向けた様々な活動のエネルギーになる」というお話でした。
講演の中で吉田教授は「今まで見てきた知識を本当にそうなのかと問い直すことが学問です。そうすることで毎日が楽しくリズミカルになり、そういう人が一人でも増えると小浜の町がもっと素敵になります。今日みなさんがここにおいでになったのも小さな努力の一つなのです」と話されました。
南山大学教授 西脇 良氏の講演
●次に南山大学教授で「関 寛之」研究者の西脇 良氏より「関3兄弟の生い立ちと足跡」について、四男「関 寛之の研究から見えたもの」と題した講演は、寛之氏が東洋大学を卒業後、東洋大学教授をはじめ,日大、東京女子師範、千代田女子専門、実践女子、大妻女子大学などの講師を務め、その傍ら、文部省の委員・参事や私立大学協会理事などを務め、1946年長崎に帰郷してからも長崎大学講師、純心女子大学と玉木女子短大教授・県の公安委員長、農地委員協議会会長なども務め教育に貢献。特に児童教育に関心を持ち、幼稚園の普及に力を入れ、仏教関係へ働きかけたことが今日の児童教育の普及に至ったと述べられました。
関 信夫氏 の講演
●最後に五男「関 敬吾」氏のご子息で現校友会本部監事であられる関 信夫氏より「関家と父 敬吾に関するエピソード」と題して敬吾氏の「秘話」をお話いただきました。
講師の方々の話に熱心に耳を傾けていた参加者のみなさんは先人たちの足跡を辿ることで、地域の活性化のために自分たちに何ができるのかを考えることができた良い機会となったのではないでしょうか。
補足
〇東洋大学講師派遣事業について 「受講者のみなさまへのメッセージ」より原文のまま
東洋大学の創立者である井上円了は「田学」という言葉で自身の学問を表現しました。その著作には「鯛の刺身や鯉の活き造りは身分の高い人や金持ちの口にしか入らない。しかし豆腐の田楽は身分の高い人、一般庶民両方とも食べられるものである。学問を豆腐の田楽のように分け隔てなく誰にでも届けるのが自分の使命である」といった内容のことが書かれています。
東洋大学は現在学生数3万人を擁する総合大学となりましたが、そこまでの道のりは困難の連続でした。
明治20(1887)年に設立された東洋大学前身の私立哲学館の校舎は、設立早々暴風雨や火災等に見舞われ、再建のために多額の資金が必要となりました。
哲学館の再建資金を募ること、民衆に届く哲学教育を行うこと、この二つの目的で円了先生は全国講演行脚を行いました。その数は全国60市2,198町村2,831か所で5,291回にもおよびます。
東洋大学は北海道から沖縄まで全国の皆様の温かなご支援によって再建を果たした大学でもあります。
東洋大学の講師派遣事業にはこうした背景があり、交通費や宿泊費も大学負担で行っております。受講者の皆様に、こうした東洋大学講師派遣事業の歴史・背景を理解していただければ幸いです。
以上
〇四男 「関 寛之」氏は校友会長崎県初代支部長を務め、支部組織の確立にも尽力されました。
支部長 上薗茂樹 記
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- 活動報告
2017年06月12日
長崎県支部2017年「校友のつどい」のご案内
長崎県支部の2017年(平成29年度)校友のつどい(総会及び懇親会)を下記のとおり開催いたします。
長崎では県北・県央・県南の3地区順転で支部総会を開催しており、今年は県北・佐世保市での開催となります。
多数の校友のみなさまのご参集を心よりお待ちしております。記
日 時 2017年 7月 9日(日) 11:30~15:00時
会 場 佐世保レオプラザホテル
(佐世保市三浦町4-28 電話 0956-22-4141)JR佐世保駅前徒歩3分
内 容
1. 平成29年度支部総会 11:30~12:30
平成28年度事業報告および決算報告
平成29年度事業計画、予算案審議
その他2. 懇親会 懇親および抽選イベントなど 13:00~15:00
会費 6,000円、 30歳未満の校友は3,500円
新卒者は無料招待、家族同伴はお二人で8,000円(当日受付にて)申込み締切り: 6月30日(火)
お問い合わせ:
支部長 上薗茂樹 (1976年機械卒) 090-8225-9192
事務局長 田川照信(1975年教育卒) 090-1513-2298- Category
- 総会日程
2017年06月12日
ジャカランダフェスタ記念講演会のご案内
東洋大学社会貢献センター 講師派遣プログラム講演会のお知らせ
長崎県雲仙市小浜町にて第12回「小浜温泉ジャカランダフェスタ」が開催中です(6/1~6/30)
メインイベントの日、6月18日(日)に題記の記念講演会が下記のとおり開催されます。記念講演
主催: NPO法人「ジャカランダ振興会」日時:2017年6月18日 14:00から16:00
会場:雲仙市役所小浜総合支所 3階
1.郷土の先人に学ぶ-地域社会の活性化 吉田弘平氏(東洋大学名誉教授)
2・関3兄弟の足跡について
「関 寛之の研究から見えたもの」西脇 良氏(関 寛之研究者)
「関家と父 敬吾に関するエピソード」関 信夫氏(関 敬吾ご子息・校友会本部監事)
実行委員会案内チラシ
「ジャカランダの樹」については「第12回小浜温泉ジャカランダフェスタ」でWEB検索してみてください。長崎旅ネットなどで詳しく紹介されています。
6月の小浜温泉は薄紫色!今年のジャカランダフェスタには、良い香りのラベンダーも仲間入り!期間中地域特産品販売・フォトコンテストも開催されています。 薄紫色に染まる夕日の沈む海辺の温泉街で、
初夏をのんびり楽しんでみませんか?
支部長 上薗茂樹 記
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