- 長崎県支部
The Nagasaki Branch
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2018年03月26日
2018年 学祖歌碑美化作業と花見会報告
井上円了先生の歌碑・記念碑がきれいになりました
3月25日(日) 長崎県松浦市福島町の大山展望所にある、学祖「井上円了先生」の歌碑と記念碑並びに周囲の美化作業を佐賀県支部と合同で行いました。(福島町は長崎県の飛地で佐賀県伊万里市に隣接しています)
今年は甫水会佐賀県支部の方々にもご参加いただきました。 ご賛同ありがとうございました。
Before (先月2月22日の歌碑)
After(文字もはっきりです)
ゴシゴシ、歌碑を洗っています
記念碑の裏側もきれいに 雑草が一本もなくなりました
きれいになった歌碑を中央に参加者全員で記念撮影
作業後、5分咲きの桜の下で懇親花見会を行いました。
****補足****
学祖 井上円了先生が1906年(明治39)9月4日に長崎県北松浦郡福島村(現在の松浦市福島町)を訪問された記録が南船北馬集の一節にあります。 (以下原文)
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四日 晴れ。汽車にて伊万里に至り、これより和船にて福島〔村〕〈現在長崎県北松浦郡福島町〉に移る。北松浦郡内の一孤島なり。宿坊は尊光寺にして、開会は住職岩本至暁氏、村長福井清平氏等の発起とす。
五日 雨。福島滞在。夜に入りて天ようやく晴れ、明月輝を流し、羽化登仙の趣あり。
峰巒繞海々如湖、満目風光与世殊、孤島今宵会明月、賞来不復憶東都、
(峰々の連なる所に海がめぐり、海は湖のごとく静かに、見渡すかぎりの風光はこの世とも思われない。孤島〔福島〕の今宵は明月に会い、たのしみ尽くして更に東都〔東京〕をおもうこともなかった。)
また、福島の生産業につきて、「海に釣り 山に耕し 地にほりて 民のかまどは 福々の嶋」と題す。
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この時詠まれた詩を彫った歌碑と解説する記念碑は、1970年(昭和45)11月に福島町により建立されました。 2008年(平成20)に校友会で美化作業を行った際、判読が難しかった記念碑文を佐賀支部の国文科卒の方々が解読し、松浦市に報告しましたところ、同4月に松浦市教育委員会のご厚意で、歌碑の洗浄と文字の入れ直し、更には記念碑には白御影石の銘版を新造していただきました。
全国的にみても数少ない学祖の全国巡行の足跡を守り育てるために、これからも両支部では美化作業を継続してまいります。 来年も多数のご参加をお待ちしております。
(支部長 上薗茂樹 記)
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