- 新潟県支部
The Niigata Branch
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2016年02月20日
新津安吾忌が開催されました
校友であり、郷土の偉大な作家、坂口安吾の命日あたる2月17日に新津安吾忌が開催されました。当日は、6名の校友を含め、約50名の安吾ファンがかけつけてくれました。
新津安吾忌は今年で28回目になります。私ども東洋大学校友会は、第20回から仲間に入れていただき、大学の先生を招聘し、安吾の足跡や安吾文学の魅力などについて皆さんとともに学び、安吾の遺徳を偲んでまいりました。以下は、今年の安吾忌の開催報告です。
第一部の記念講演では、はじめに2月5日に亡くなった新津安吾の会の斎藤会長の冥福を祈り黙とうをささげました。
続いて、新津安吾の会の土田代表、安吾の会の鈴木副会長、菊田まきこ衆議院議員がそれぞれ挨拶されました。挨拶のあと、東洋大学文学部の山崎甲一教授から、「クラクラ日記」と宮本武蔵像(「青春論」)、「風博士」「桜の森の満開の下」「青鬼の褌を洗う女」に及ぶ。と題して講演をいただきました。
山崎先生は、用意した安吾の作品資料を基に、恋人であった矢田津世子に対する安吾の思い、安吾と津世子に関係について説明してくれました。こうした作品の読み方もあると感心して聞き入りました。反骨精神にあふれ、時流に流されず、かつ、柔軟な考えができる安吾が、津世子に対しては、努力していない、しっかり向きあっていない。敵前逃亡ともとれる態度をとっている。と、一つの仮説として、山崎先生は、安吾の作品から読み解いてくださいました。質疑になかで、いろんな作品を津世子を軸に説明したことへの感謝と理想の女性と結婚とは別で、安吾がより身近に感じられたとの意見が寄せられました。
挨拶する菊田衆議院議員
講演風景①
講演風景②
2016安吾忌.pdf<==講演会の配布資料
講演の後は、坂口家の墓所で墓前祭が営まれ、浄明寺、前住職の藤井養正氏による読経と参加者が墓前に手を合わせました。墓前祭では、出席できなかった、金子めぐみ衆議院議員のメッセージが紹介されるとともに、地元大安寺地区の自治会長をはじめ、安吾ファンが安吾への思いを語りかけました。
墓前祭のあとは、懇親会で、杯を交わしながら、安吾の作品や安吾の人柄など楽しく語り合っていました。
読経の様子
2月18日の地元紙、新潟日報に掲載されました
毎年,安吾の命日の2月17日に安吾の眠る新潟市秋葉区大安寺で「安吾忌」が営まれています。次の機会に校友の皆さんとお会いすることを楽しみにしています。
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