東洋大学校友会報266号
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TOYO UNIVERSITY ALUMNI ASSOCIATION●26619OPEN SPACE オープン スペース会計学研究会OB会の 秋季旅行猪熊秋男昭44商学 城北会計学研究会OB会は、平成27年10月3日(土)・4日(日)に、「静岡市の史跡と世界遺産の三保の松原を訪ねて」の一泊旅行を実施しました。平成27年、静岡市では「徳川家康公四百年祭」を開催しており、家康公ゆかりの静岡浅間神社、臨済寺、清見寺、国宝「久能山東照宮」、世界遺産である「三保の松原」や日本平などの名所旧跡を観光しました。特に、日本平からの「富士山の眺望は日本一」と言われるように、この日は雲ひとつなく、雄大な富士山の優美さに全員が感動しました。会計学研究会OB会員は、学生時代に会計学を学んだサークルの仲間で、卒業後は職業会計人(会計士、税理士)として、各企業や各地域で活躍しています。今回は21名で参加。異種業種、同業種間、先輩と後輩など、話題は豊富で、時間を惜しんでの会話が弾みました。OB会への参加により、学生時代に遡り青春の熱いエネルギーを再燃できたことと存じます。OB会の活動は、箱根駅伝応援(1月3日・増上寺御成門付近)、懇親会(年1回、昨年は5月の校友大会)、OB会旅行など、東洋大学校友会とも連絡を取りながら活動しています。毎年、いろいろな形で親睦や交流事業を行っています。今回参加できなかったOB会員の皆さま、次回会えることを楽しみにしています。(会計学研究会0B会長)独自の克服法に刮目小笠原洽嘉昭33中哲文 札幌27年11月1日に行われた全日本大学駅伝に見事優勝したわが東洋大の戦いに、独自の方法と努力があったことを記しておきたい。その第一は、どの走者も、タスキを受け取ったすぐあとは、張り切って飛び出したりはしない。同じような呼吸法でむしろのんびりしているのではないか、切迫感がなさすぎるのではないか、とさえ思われる走法をしていた。どの走者も同様の走法である。その第二は、途中給水をほとんど取らない。取っても一口、口に含むとすぐ手離してしまい、頭にかけたり、足にかけたりしない。練習での十分な鍛練があって、ここまでは想定内のこと、という姿勢がどの選手にも共通してあった。第三は、「ラスト2キロでスパートせよ」という監督の指示を、どの選手も忠実に実行しうるように準備していた。したがって途中追いつかれても、決してずるずると引き離されるような展開にならなかった。これはもう、一つの哲学である。ただ走って勝った、というようなものではない。「走る」という行為の中に、「勝つ」を含めて一つの「哲学」が構築されていた。監督を始め、指導スタッフの工夫知恵も讃えられるべきだ。服部兄弟を、一、二走に並べ、当初から勝利への布石を敷く作戦は、図に当たったというようなレベルの作戦ではない。ここには「祈り」をも含む一つの覚悟が読みとれる。アンカーの上村和生選手は、1年生の時から名前は知っていた。しかし副主将として今回の走りは、見事としか言いようがない。区間1位をとった選手が4人もいて、これで優勝はあたり前、などとありふれた評はしたくない。放送したアナウンサーは、「法学部2部で学びながら走っている選手」という紹介をしていたが、あれは口町亮選手のことだったか?いずれにしても、評判の高い服部兄弟のあとを引き継いできちんと走り通せた口町選手には、拍手を送らずにはいられない。「走り」に「哲学」を。ちやほやされる選手になる必要はない。「駅伝は企業と同じ。選手に業績目標を提示させ、それを達成させるのが監督の仕事」とのたもうた方もいらっしゃる。そりゃ、ちがいまっせ。「走りは哲学」なのさ。「走りは祈り」なのさ。そして「人間を育てる」大きな「教育」であり、「芸術」なのさ。このたびの優勝に、心からの讃辞を送る。鉄紺のユニフォームとタスキに心からのエールを送ろう。

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