東洋大学校友会報 No.270
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2TOYO UNIVERSITY ALUMNI ASSOCIATION ● 270平成28年11月6日(日)、両国国技館で行われた全国学生相撲選手権大会で、東洋大は団体優勝を果たした。「チームワーク」の勝利だった。インカレ2日目の団体戦は、〝絶対に取れるメンバー〟 1人ひとりが自分の相撲を取り切り、見事3年ぶりの団体優勝。秋の両国国技館にとびきりの笑顔と感動の涙が溢れた。しんと静まり返った国技館。大波が深呼吸をして土俵に上がり、いよいよ日本一が決まろうとしていた。ここまでの勝敗は2勝2敗。優勝の行方は、この男の手にゆだねられていた。まっすぐ相手にぶつかっていった。その勢いで一気に土俵際まで相手を追い詰め、そのまま押し出しで勝負を決めると、国技館の緊張は一瞬にして解け写真・記事提供:東洋大学スポーツ新聞編集部た。大波は土俵上で何度も何度も大きくガッツポーズ。土俵だまりにいた仲間も、花道にいた仲間も、そして観客席にいた人たちも、みな大きな歓声を上げた。大波は土俵を降りるとすぐに、今まで4年間ずっと一緒に戦ってきた村田主将の元へ行き、熱く抱きあった。その後も歓声はやむことはなく、花道へと移動した歓喜と感動の輪の中心で、監督が、村田が、大波が、そして4年生がそれぞれ宙を舞った。ずっと、ずっと欲しかった、団体戦の覇権を3年ぶりに奪還した瞬間だった。 平成28年11月5日(土)に、両国国技館で行われた個人戦では、出場8人中6人が決勝トーナメントに駒を進めるという健闘ぶり。その中でも大波渥(法4)が準優勝、村田亮主将(法4)が3位入賞と、ここまでチームを引っ張ってきた4年生が、これまでの稽古の成果を目に見える形で残した。大波は押し出しを決めると大きくガッツポーズ(上)、仲間たちも笑顔でガッツポーズをし、大波を迎える(左)3年ぶりに団体優勝!チームワークでつかんだ栄冠【個人戦】近大2対3東洋大○元林下手投げ●村田 亮(法4)●吉押し倒し○城山聖羅(法1)○中村寄り倒し●中嶋亮介(法2)●宮野寄り切り○西野倫理(法2)●谷岡押し出し○大波 渥(法4)団体戦Aクラス 決勝表彰式では笑顔が溢れた第94回

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