東洋大学校友会報 No.273
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TOYO UNIVERSITY ALUMNI ASSOCIATION●27317OPEN SPACE オープン スペース敷いてシーツを準備し、懐かしい気分を楽しんだ。夕食後は、オーナーの遠野のお話とケーキをいただき、快い時間を過ごして就寝した。楽しい時間も残りわずかとなり、盛岡のはちみつ専門店へ。小さなスプーンで試食して家族への土産を調達。後ろ髪を引かれる思いで、来年5月の南紀勝浦での再会を約して盛岡駅へ。はやぶさ、のぞみ、くろしおと乗り継いで一路和歌山へ帰宅した。追伸、右から4人目、写真中央の菊池静児君が8月2日先に逝きました。合掌。念願の新潟県支部総会に 出席して金子俊二昭32社会 新潟母校東洋大学の創設者井上円了先生は、建学の精神を「諸学の基礎は哲学にあり」と表現された。私は、憧れの東洋大学で創設者の理念「人の人たる道と、知識、人間性」を学び巣立った。平成4年に佐渡市に帰島以来、このたびやっと念願叶い、新潟県支部総会に出席、感慨一入であった。馬齢を重ねて満87歳、余命幾ばくもない。今日まで『校友会報』を通してだけで、どの友とも一度もお目にかかれず、同じ新潟県人として母校の飛躍的な発展と現況を親しく語り合いたかった。平成29年度の総会は、8月19日(土)午前10時から新潟市の「アートホテル」で開催され、県内各地から45名が出席し親睦の輪を広げた。何分にも初めての出席で、年甲斐もなく開催日が迫ると緊張の連続で、佐渡汽船に乗っても胸がドキドキだった。不安な気持ちは、会場に着いたとたんに払拭された。県支部総会、それは同窓の集いではないか!会場に入るや否や十年の知己に会ったように気持ちが落ち着き、母校は本当にありがたくて嬉しいと思った。懇親会では、司会者から丁寧な紹介を賜り輪に溶け込んだ。出席者から親しく「先輩、先輩」と声をかけられ、ビールをいただき最高の気分になった。そして、薦められるままに日本を代表する民謡「相川音頭」源義経公の弓流しの一節を唄い万雷の拍手を頂戴した。出席してよかったと、母校と新潟県支部のますますの発展と隆盛を祈った。午後2時55分発の佐渡汽船ジェットに乗り、4時に両津港に帰着。人生最高の一日だった。校友主役の「越前古窯博物館」 福井県に開館東田孝三昭41建築 福井平成29年10月28日(土)、福井県は日本六古窯の一つである越前焼を全国に広報宣伝し、ブランド力を高めるため、越前古窯博物館を越前町小曽原に開館しました。これは、中世の越前焼研究の第一人者、故水野久右衛門氏(大正10~平成元年、旧姓・井波浩、昭和18年東洋大国文卒)の復元家屋と約3万7000点のコレクションを公開する施設です。水野先輩は、高校に教員として勤務する傍ら、日本六古窯の命名者・東京国立博物館の小山富士夫氏の指導を受け40年以上越前焼を研究し、地元に残る古い窯跡などを調査。収集した陶磁器資料群「水野コレクション」(平安時代の「三筋壺」や鎌倉時代のつぼ、陶器製造仕入れ張など)は、平成10年に県内の美術工芸品として初めて国の有形文化財に登録されました。水野氏没後は、遺族が県に寄贈し、一部は県陶芸館で展示などに使われていました。博物館は、「旧水野九右衛門家住宅」、「資料館・収蔵庫」、茶室として使う「天心堂」・「天心庵」の4棟からなっています。博物館施設全体の延べ床面積は1143㎡、総事業費8億

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