東洋大学校友会報 No.274
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14TOYO UNIVERSITY ALUMNI ASSOCIATION ● 274森の中の自動車学校私が現在、代表取締役社長を務める七尾自動車学校は、昭和37年に私の地元石川県七尾市に開校した伝統と歴史のある自動車学校です。当校では、入校していただいた皆さまを「ゲスト」と呼んでおります。そう呼ぶことにより、指導員はじめスタッフ一同が常に「おもてなしの心」を忘れず、皆さまを心より歓待できるからです。私たちの仕事は交通規則を守り、交通違反や事故を起こさない初心運転者を育成してゆくことです。そのために、常にゲストの立場になって指導するように努めています。そこで僭越ながら、私が自動車学校に取り組むに当たっての経営思想を紹介させていただきます。私の経営思想「鎮守の森構想」「鎮守の森構想」とは、一言でいえば競争・我慢・共生の社会です。宇宙万有の法則とも言い換えることができるでしょう。動植物であれ人間であれ、まず競争があり、次に我慢し合い、そして共に生きるというのが自然の摂理であるからです。日本では人工の森はありますが、本物の森はもはや「鎮守の森」でしか見出すことができなくなっています。私はその本物の森での生態と同じ営みが、人間社会の中でもあることを直視しなければならないと思います。社員同士、競合会社、地域社会でも同じように、競争・我慢・共生で生き残りが行われています。「鎮守の森」=「本物の森」=「本物の経営」を目指し、「鎮守の森構想」を経営思想とした次第です。それがタイトルを「森の中の自動車学校」としたゆえんです。七尾自動車学校では、「生涯無事故の幸せをゲストに提供する」という事業理念を持ち、次の3つの実現に向けて社員一同努力をしています。①県下一の自動車学校づくり②環境日本一の自動車学校づくり③企業とマチの関係づくり当校の基本的な業務内容としては、普通自動車・準中型自動車・中型自動車・大型特殊自動車・普通二輪車・大型二輪車の教習を実施しており、通学制と合宿制を実施しています。もちろん、それ以外にも高齢者講習や初心運転者講習などを行っています。また、オブジェという運転技能自動評価システムを用いた法人向けの安全運転講習や、地域の方々向けとして小中学生には自転車安全運転教室、高齢者には認知症予防の脳若トレーニング教室を実施しています。そして、社員教育をすることで人材を育成し、受け手側が「もてなされた」と受け止められる真の「ホスピタリティ」を提供することによって「相対的価値競争」ではなく「絶対的価値競争」ができて、生涯無事故の幸せを実現できる自動車学校をつくれると確信しています。私が住む能登半島に広がる「能登の里山里海」が、平成23年に新潟県佐渡市の「トキと共生する佐渡の里山」とともに、日本で初めて世界農業遺産に認定されました。そして今年は、「能登立国一千三百年」という節目にあたります。日本の生き生きとした伝統的原風景をぜひ、一度見にいらしてください。最後に、東洋大学の現役生、O‌B・O‌G、そしてそのご子息とお孫様には、素晴らしい環境に恵まれた石川県能登半島の七尾自動車学校での合宿免許取得をお勧めいたします。校友のお店紹介 七尾 自動車学校学校&コース森山社長七尾自動車学校〒926-0031石川県七尾市古府町南谷21TEL:0767-53-1422URL:http://www.nanao-drive.co.jp/代表取締役社長 森山外志夫(昭46経営)

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