東洋大学校友会報 No.274
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定して、地元の方々から話を聞くとともに、実際に現地を歩き、民家や民具を見て実測調査しています。 会誌は一昨年についに100号を超え、平成28年に行った気仙沼市山間部の合同調査の特集号については、地方新聞2紙に掲載され、地元の方々にも大変な好評を得ています。私は平成12年から調査に参加していますが、どの地においても郷土を愛し、地元の民俗を保存・伝承しようと努めている方がいらっしゃり、調査に協力いただけることに感激しています。最近でも学生の参加は多いのですが、本学の学生の参加がなく、残念な気持ちでいます。東洋大学発の研究会ですから、本学の民俗学に関心のある学生の再取り込みができないか模索しています。平成30年8月には、青森県今別町の合同調査を予定しています。会の連絡先は、〒343―0027 埼玉県越谷市 大房1006―4―410津山正幹方 m-tsuyama@nifty.com  これまでの活動実績は、「古々路の会」でインターネット検索していただければ参照いただけます。長野と鹿児島 少女との絆で結ばれた56年岩城 健昭40経済 鹿児島「東洋大学のお兄さん、私と友だちになってください」。飯田の女の子から手紙が届きました。いまから56年も前のことです。 昭和37年夏、私はサークル(人形劇)の夏期巡回公演の長野班に参加、飯田で多くの子どもたちと友だちになり、その時の少女からの手紙でした。少女と私の交流がスタート、5年余りが経過し、卒業した私は東京でのサラリーマン生活を経て郷里鹿児島に帰省。交流はこの間も続き、いつしか40年余りの歳月が流れました。彼女は、子どもが独立したのを機会に、ご主人と鹿児島旅行を計画され鹿児島を訪問。その時はじめて、彼女と会うことができました。初対面の挨拶は、手紙をもらった時の少女に言うかのように「はじめまして、東洋大学のお兄さんです」。お会いしたあの時から今日まで16年の歳月が経ち、いまでは彼女は私ではなく家内と意気投合して女性同士の交流に発展、東洋大学のお兄さんの存在は薄れつつあります。長野のリンゴや市田柿、多くの銘菓と長野の香りを満載した名産品が年に数回届きます。段ボール箱の中に入ってくる地元紙の『信濃毎日新聞』、いつもこの新聞に目を通すのを楽しみにしている私です。初めて手紙をもらったあの時から、彼女と私を結ぶ一本の糸は途中途切れることもなく、固い絆となって56年という長い歳月が経過しました。このかけがえのない絆は、家内と彼女との間でこれからも続いていくことでしょう。昭和49年の気仙沼山間部の様子(平成28年の調査で協力いただいた佐々木徳朗氏が撮影)白山法学校友会の記念Tシャツ20TOYO UNIVERSITY ALUMNI ASSOCIATION ● 274OS白山法学校友会では、創立10周年を記念してTシャツを作りました。ご希望会員の方には、有料(2,000円)にてお分けいたしますので下記までFAXでご連絡ください。なお、送料は自己負担となります。 連絡先 〒102-0074東京都千代田区九段南4丁目3番8号 九段大島ビル2階白山法学校友会事務局(東京法律会計総合事務所内)FAX 03-3265-6870   TEL 03-3265-6935

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