東洋大学校友会報 第250号
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20TOYO UNIVERSITY ALUMNI ASSOCIATION ● 25020 校友会は、平成17年11月に創立110周年記念事業の一つとして、学徒出陣戦没者を追悼するとともに平和への祈りを込めて「平和祈念の碑」を建立し、大学に寄贈しました。校友会では、翌年から「平和祈念の碑に集う会」を毎年開催しています。 今年度は、平成23年10月16日(日)甫水会館および白山キャンパスで、第6回目となる「集う会」を開催しました。当日は、前日までの荒れた天候もおさまり、この時期としては異例の暖かさとなりました。午後2時、甫水会館2階の教室に校友や在学生および関係者約60名が集合しました。 今回は、竹村牧男学長を講師にお迎えして講演会を開催することができました。「人間と自然」と題して、世界平和を実現して行くための人間と自然との関係、自己と他者との関係について、興味深いお話をご講演いただき、参加者全員が耳を傾けていました。 午後3時から、白山キャンパス「甫水の森」の平和祈念の碑前で追悼の行事を行いました。代表献花、献水、黙祷に続き、福島校友会会長から主催者挨拶がありま好天に恵まれ、第6回「平和祈念の碑に集う会」を開催した。そのなかで、碑建立のそもそもの発起人であった前・香川県支部長の新名興三氏が1月に亡くなられたとの報告があり、参加者全員が謹んで哀悼の意を表しました。その後、東洋大学混声合唱団の学生の皆さんによる大学歌と追悼歌の斉唱があり、参加者全員で写真撮影を行い、最後に一人ひとりが碑前に花を捧げて解散となりました。 校友会では、「平和祈念の碑」建立の意義が忘れ去られることのないように、今後も集う会を引き続き開催していきます。「平和祈念之碑」を前に誓うこと金井 一朗平成16年経営学部卒 10月16日、秋晴れのなか、2年ぶりに校友会主催の「平和祈念の碑に集う会」に参加させていただきました。思い起せば平成14年、当時2年生として在籍していた私は、石垣貴千代先生の「戦没校友の名簿を作りたい」という呼びかけに賛同し、志を共にする学友の塚野義和君と調査したのが始まりでした。我々が書き起こした名簿をもとに校友会で調査を継続していただき、また校友会創立110周年記念事業として祈念碑が建立されました。何より、校友会関係者の皆様が想いを風化させることなく毎年、集う会を企画していることに改めて感謝申し上げます。 今回は、初めて5歳になる息子と二人で参加させていただきました。碑の前で手を合わせる息子の姿を見て6年前、除幕式に参列した時に戦地に赴かれた校友の方に一つの言葉を託されたことを思い出しました。「君、人は二度死ぬ、一度目は肉体を失った時で、二度目は人から忘れさられた時だ。だから若い校友として碑に納められる先輩を忘れないでください」と。あの時代を生きた方々がいて、今の我々がいる。歴史という一つの帯で繋がっているその事実を子供の世代に途切れることなく伝えていき、慰霊顕彰し続けることが、今を生きる私の責務であると改めて心に誓いました。

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