東洋大学校友会報 第250号
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TOYO UNIVERSITY ALUMNI ASSOCIATION●2507組みについては、どのようにお考えですか。学長 キャンパスが国際化していく。つまり、さまざまな国籍の学生が共に学ぶ環境は、私としては、ぜひ作りたいと思います。留学生と言った場合、2種類あります。正規に入学して4年で卒業していく留学生と、1年限りの交換留学生等ですが、正規の留学生は今言われたように、学部・大学院を合わせて400名ほどで、これは決して多い人数ではないですから、増員できたらと考えています。また、現在、中国からの留学生が最も多いのですが、国籍もバラエティーに富んだものにしていけたらいいと思っています。 そのためには、広報が非常に大事で、ホームページを英語や中国語にするだけでなく、海外に事務所を置くとか、留学生を招く努力を盛んにしなければならないと思います。その辺は、法人の支援も受けなければならないですが、国際化を掲げていますから、それはぜひ進めたいことです。また、交換留学は、受け入れると同時に、こちらから派遣する協定校を開拓することが課題で、現在急ピッチでこれを増やしています。校友会長 校友会では、卒業後日本で働いているO B留学生の組織を固めたいと考え、その組織化を進めています。それが確立した時には、在学している留学生への支援として奨学金を準備する必要も出てくると考えています。さらに日本に在留する外国人による校友会が組織されれば、次の段階として近隣諸国の中国、韓国、台湾などの各地に校友会の拠点を置けると思います。羽島 就職率を高めることが当面の課題だと思いますが、それを支援するOB・OGのバックアップ態勢はどういう状況ですか。校友会長 東洋大学の卒業生が27万名いたとしても、オーナー企業の社長は約2800名です。一部上場会社社長や、経済界で活躍する卒業生がまだまだ少ないことが、就職面で現役の学生に不利に働いている要因かなと思います。 理事長、学長にお願いしたいのは、東洋大学はオンリーワンの徹底した教育を行って、卒業生を送り出してほしいということで、早急に経済界で通用する人材を養成してもらいたいと思います。それが10年後、20年後に花が咲くとしても必要です。学生が卒業時に母校を振り返って卒業を惜しむような大学、卒業生が大学のブランドの恩恵を受けるような大学にしてほしいと思います。また卒業生も、社会のさまざまな分野において光り輝く努力をして、母校のブランド力向上を果たす認識を持ち、自信を持って活躍して頂きたいと思います。羽島 東洋大学は、施設面でかなり充実してきました。その点に関して教学とのコ学とは、研究面では世界的な研究拠点を幾つも持っていることが考えられます。東洋大学も現在バイオ・ナノとかPPPなどの発展により、その形に近づきつつあり、今年からは国際哲学研究センターを設立し、世界的な哲学の拠点にしたいと考えています。 また教育面での国際的な通用性とは、学力が保障されていると同時に、いわゆる社会人基礎力、問題発見能力、問題解決能力、コミュニケーション能力、リーダーシップ、協調性等が十分に育成されていることで、何を知っているかではなくて、何ができるかといった観点で人材を育成することが課題になると思います。この社会人基礎力は、理事長の言われた心の教育とも関わるものです。 グローバル人材の育成に関しては、基礎学力・専門学力がしっかりしていること、先ほどの社会人基礎力を備えていることが条件です。と同時に語学力、特に英語力が国内外を問わず非常に重要になってきていますから、この語学力強化のためにカリキュラムをはじめとした改革をいろいろと考えているところです。 それでは、英語さえできればグローバル人材かというと、そうではなくて、異文化理解・活用力も問われることになります。さまざまな価値観や文化に偏見なく対応して、良いところを統合して新たな文化を作り上げるような人材、能力が要請されるということです。また、異文化に対応するだけでなくて、自国の伝統・文化をしっかりと理解して説明できる能力も求められるわけです。これをカリキュラムの中でいかに実現していくか、本当の意味でのグローバル人材を育てられるような教育改革ができれば、それがそのままキャリア教育にもなってくると思います。 哲学教育とは、いろいろな問題に対して常識や先入観を超えて深く考える人間、自分で物事を考え判断し行動できる人間を育成することです。東洋大学は、建学の理念を哲学に置いていますので、これはどの科目であってもできます。 キャリア教育については、これまでは、キャリア形成支援センターが支援してきましたが、今年度から正課の中にそれが取り入れられました。来年からは、白山で1年次から基盤教育、いわゆる一般教育の中に社会人基礎科目を入れて、学生に自分の進路についての自覚を持ってもらうと同時に、インターンシップやボランティアも積極的に単位化していこう、という方向で改革を進めています。羽島 国際化のお話が出ましたが、現在、東洋大学には約400名の留学生がいます。国際化ということで、留学生を多く入学させるとなると、宿舎とか金銭面の援助とかいろいろな問題も生じてくると思いますが、留学生に対する積極的な取長島理事長竹村学長

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