東洋大学校友会報 第250号
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8TOYO UNIVERSITY ALUMNI ASSOCIATION ● 250ンセンサスは取れているのでしょうか。理事長 今、東洋大学は設備投資が集中している時期です。これまでなかなか面積的にも十分でなかった中で、それをどう解決していくか進めてきました。教学ではそれを有効に活用してほしいし、学生は愛着を持って利用してほしいと思います。 私は大学とは、基本的に人と繋がりながら成長していく場だと思っています。教職員や理事者と学生、学生と校友、こうした繋がりが学生を成長させていくのだと思うし、さらに教職員も、そして大学自身も育っていく場であってほしいと思います。 私が一番大事だと思うことは「独立自活の精神」を持つということです。自分でチャレンジしていける強さを持った学生が、今社会から求められています。成績が良いこと以外の、意欲といったものをどう開花させるか。私が子供のころは、〝獅子は我が子を千尋の谷に突き落とす〟という言葉が残っていました。しかし今の社会風潮の中では、なかなかそういう意識を持てない。だとしたら教育の中で、自分で自分の道を求めていく人材、這い上っていける人材をどれだけ輩出できるかが、東洋大学にとって一つの大きな課題になると思います。いくら知識があっても、そうした意識なり意欲のないかぎり、挫折した時に前に進めなくなりますから。つまり、もっとハングリーであってほしいと言うことです。設備が立派になっても、ハングリー精神は忘れてほしくないと思います。校友会長 在学中に学生の愛校心をどう育てるかは大切なことですが、それに関連して校友会で企画中の事業があります。東洋大卒業の親子三代を表彰しようというもので、併せて校友会活動の活性化、会員数の増強も図ることを目的に実施に向け準備をしています。羽島 自分の子供に対して、親が「あなたも東洋大学に行きなさいよ」と言えるような縦の関係を築いていかなければならないですね。学長 愛校心については、我々教員も愛情を持って学生を教育していかなければなりませんし、そのほかに卒業生のネットワークを実質のあるものにしていくことも重要だと思います。帰国した留学生などの把握も必要です。 これまで校友会からは、学生に対して多くの支援をしてもらっていますが、校友向けの事業、卒業後も大学にきてくれるような事業を積極的に展開して頂きたいと思います。実際に社会に出てさまざまな問題で悩みを抱えているOB・OGがいるかもしれませんが、そういう人たちのケアをするための事業もいろいろ考えられると思います。校友会長 さし当たって、我々は現役学生の就職のお世話をするよりも、途中でリタイアすることになった卒業生の支援に力を入れたいと考えています。我々2800名の卒業生オーナーを中心に、それ以外のネットワークも駆使しながら、いつでも再就職をめざす卒業生の相談を受けられるような、情報を提供できるような機能的な部署を作りたいと思います。羽島 今、学長から校友会に対する要望が出されましたが、理事長はいかがですか。理事長 卒業生が見向きもしない大学は、たぶん存在していかないでしょう。そこをきちんとわきまえた上で、校友会がどう発展していくか、そのことで大学がどう発展していけるのか、これについては、福島会長ともお話しをしている最中です。学長 今、地域的にOBが集まることができる組織は、校友会の支部だけだと思いますから、ぜひ支部活動を続けていって、同時にそれを活性化させてほしいと思います。校友会長 東洋大学は、確かに勢いがあり発展しておりますが、それは箱根駅伝と硬式野球の活躍が大きなウエイトを占め、それで知名度が上がっているからです。しかしそれがなくても、安定した方向で進んでいけるように、常に我々は気を引き締めていなければならないと思っています。理事長 看板のクラブ活動は、確かに大学の知名度を高めますが、本来我々が目指すものは、教育活動の中での位置づけであり、他大学との差別化を目指しており、基本とするものは、基本的理念と教育方法と卒業生の資質だと考えます。学長 マスメディアに取り上げられるのもいいですが、やはり口コミで「東洋大学はいいな」と伝わるのが、結局は本学を広く浸透させることになると思います。4月に入学した学生が、夏休みに高校の後輩や、親に対して「東洋大学っていいよ」と言ってくれる大学にならないと、本当の意味で強くならないと思います。理事長 東洋大学は、125周年という大学としての節目の年を迎えさせて頂くわけですが、校友会の皆様には、寄附金をはじめ大変に大きなお願いをしています。皆様のご芳志の意向をきちんと生かせる形で将来に繋ぎたいと思っております。校友の皆様には、ぜひ一度大学に足を運んでみて頂き、それによって一層のご協力が得られたらありがたいと思います。校友会長 125周年記念式典まで余すところ1年を切りました。今一つ卒業生の協力度が希薄に感じられます。ぜひ、さらなるご協力の気運を高めて頂き、後世に語り継がれる記念式典となるよう祈念するものです。羽島 貴重なご意見が生かせるよう「校友会報」も300号に向かって邁進してまいります。理事長、学長のお二人には大変お忙しいにもかかわらず、ご出席頂き感謝申し上げます。福島校友会会長羽島広報部長

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