東洋大学校友会報256号
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28TOYO UNIVERSITY ALUMNI ASSOCIATION ● 256すべての出会いに感謝市原あゆみ 社会学科4年山形県酒田市での生活が始まった際、最初に注意されたこと、それは「姿勢が悪い」という一言であった。不安と緊張で萎縮し、おどおどしていた自分はいつも不安げで受動的であったのだろう。だがそんな私が10か月後、責任と自覚を持ち現地の方と同等に業務にあたることが出来たのはたくさんの方々の支え、支援のおかげである。現地で主に従事していたのは、観光案内や地域のまつりの運営スタッフなど地域に密着した仕事で、当初はただがむしゃらに毎日を駆け抜けていたように思う。山居倉庫の簡単な説明を頼まれ、必死に自分が身に付けた知識を話したらお礼を言われた日。質問の意図がくみ取れず、お客様に迷惑をかけ協会の職員の方からも叱られ泣いてしまった日。うれしい、悲しい、悔しい思いなど毎日が新しいことの連続であった。一番気を付けていたのは業務をするにあたり決して「余所者だからわからなくて仕方ない」と言われないことで、日々向上心を持って一つでも多くのことを吸収していけるよう必死で勉強し身に付けていった。仕事をするということは学生生活以上に、言葉づかいも時間の使い方・仕事の効率化も考えながら1日を過ごすことである。社会人となって仕事をする上での責任の重さを意識するようになったのは、ステップイヤーの経験が強く関係している。大学を休学するという決断は簡単なことではなく、就職活動に遅れを取ってしまうのではないかという不安も少なからずあった。だが、他の学生が経験できなかったことを自分はやってきたという自信につながっている。そしてその経験を踏まえたうえで、もう一度自分の学生生活を見つめなおす1年があることに大きな意味がある。もっと勉強するべきことも生活をしていくうえで見えてきた部分もあり、新たに興味を持ったこともある。学生時代のなかで学びの幅を広げられることはステップイヤーの大きなメリットの1つであると言えるのではないだろうか。私がステップイヤーを選んだ理由の一つは、たくさんの人と出会い刺激をもらいたいということ。派遣期間中は多くの人と交流する機会があり、自分にとってとても良い環境にあった。観光物産協会の職員の方はもちろん、市役所の方、地域の観光に携わる人々と話す機会が持てるのは本当にありがたかった。仕事のことはもちろん地域や観光に対しての強い考え等も伺うことができ、恵まれた環境で仕事をさせていただけたことに感謝している。ステップイヤーを選択しなければ出会わなかった人がほとんどと考えると、すべてのご縁に感謝し酒田を第二のふるさととして、今後も交流を続けていきたいと思っている。長いようで短い10か月は、自分にとって大きな転機となった。どこがどう変わった、と具体的に言葉にすることは難しいステップイヤーの成果は、大学生へ戻って初めて実感する部分もあるのだろう。今後は自分が酒田で考えたこと、学んだことを糧とし更に成長していきたい。「東洋大学ステップイヤー」制度とはいま学生全力疾走東洋大学ステップイヤーに参加して

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