東洋大学校友会報257号
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14TOYO UNIVERSITY ALUMNI ASSOCIATION ● 257「校友会寄附講座」 について校友会では、母校の教育・研究活動への支援の一つとして、校友会寄附講座を提供しています。東洋大学校友会寄附講座の紹介講座責任者 渡辺章悟文学部東洋思想文化学科教授校友会寄附講座は、学祖井上円了の思想と実践を学ぶために、平成15年から開講され、その後文学部のカリキュラムに組み入れられた正規の科目です。当時の校友会菅沼晃会長らが中心となり、建学の精神を学び、顕彰することを目的として企画されました。当時は神田道子学長の時代であって、まだ東洋大学では寄附講座の制度が確立していませんでした。校友会の寄附講座は、まさにその端緒となるものでした。校友会は企業ではありませんが、大学を支え、その発展に寄与することを目指します。そして建学の精神を学び、知識を共有し、校友全体が共感を持つための講座は、校友会の役割に直結するはずです。そればかりか、大学の個性化を図っていこうとする現代にこそ必要です。東洋大学の伝統を継承しつつ将来の発展を期するためには、このような講座の開設を大学に要望し助成をすることが、最も大切な校友会の役割と考えたわけです。文学部主任会議や教授会の協議により、文学部インド哲学科(現東洋思想文化学科)が開講主体となることが決まり、初年度(平成15年)は、共通総合科目・人間探求分野の科目として、「日本の近代化と哲学館―井上円了の思想と実践」というテーマで、朝霞キャンパスで行われました。試験を含め通年で、オムニバス形式でしたが、周知が不十分であったためか、受講者は10名程度でした。そこで次年度からは白山キャンパスに移して、前期・後期ともに4日間13回の集中講義形式、1部・2部の全学部生、通信教育の学生も聴講可能としました。より多くの聴講者に受講してもらいたいためでしたが、その期待通り、年々受講者が増加し、履修する学生だけでもついに200名に迫るようになりました。その間、高校生にも開放して高校・大学共通(高大連携)の単位認定を行ったり、川越、朝霞、白山の3キャンパスを繋ぐサテライト講座にしたり、卒業生や父母も聴講可能にしたりと、様々な試みを行ってきました。しかし、4年前に集中講義が実質上不可能となり、聴講者は激減しましたが、各担当者のご努力もあって、最近は数十名の聴講者が定着するようになりました。講座の内容及び担当者は毎年マイナーチェンジしながら継続してきましたが、前期は〈円了と哲学館の創立〉、後期は〈哲学館の発展から現在の東洋大学〉という枠組みは当初から変わっていません。特に後期の「社会で活躍する校友たち」という3回の講義は、①政界・実業界、②芸能界・文学界、③社会事業・福祉の3部門から、それぞれの校友に登壇していただいていますが、生の先輩の声を聞けるということで、学生の評判も高い講座となっています。今後とも皆さんの声を反映させ、〈初めて井上円了先生と東洋大学のことを知ることができた、受講して良かった〉という感想を書いてもらえるよう、充実した講座にしていきたいと念願しております。白山キャンパスHakusan Campus

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