東洋大学校友会報259号
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26TOYO UNIVERSITY ALUMNI ASSOCIATION ● 259OS市川市文学ミュージアムで 「神作光一のひもとく 和歌の世界」を開催        能村研三昭48土木 千葉 昨年7月にオープンした市川市文学ミュージアムでは、3月から「神かんさく作光こういち一のひもとく和歌の世界」展を開催しております。神作光一先生は、東洋大学の第33代、第34代(昭和60年〜平成3年)の学長を務められた国文学者です。歌人としても著名で、現在は日本歌人クラブの名誉会長も務められています。また、東洋大学の創立百周年記念で始まった「現代学生百人一首」は本年で第27回目を迎え、全国的にも大きな反響を呼んでおり、東洋大学を代表する事業の一つですが、この事業は神作先生の発起によるものです。 先生は、東洋大学で教鞭をとりながらも、地元市川市においてもさまざまな形で文化振興に貢献していただきました。その一つは、『市川の文学』という600ページにも及ぶ大冊を編纂され、近年は「現代学生百人一首」の市川版というべき「市川手児奈文学賞」を制定されました。これは市川を詠んだ短歌、俳句、川柳を市川から全国に発信するものです。さらには、市川に文学館の建設を強く推進され検討委員会委員長としてご尽力をいただいた結果、待望の文学ミュージアムを開館することができました。  本企画展は、文学ミュージアムのオープン記念の「永井荷風展」「水木洋子展」に続く第三弾で、「神作光一のひもとく和歌の世界」と題して、第一部では「小倉百人一首」「源氏物語」「伊勢物語」など、古典文学の〝美〟に触れる貴重な資料を展示し、その中から〈和歌〉の魅力に迫るものです。和歌の解釈や技法を知ることで広がる古典文学の楽しみ方をご紹介します。 第二部では、先生の歌人としての短歌作品を味わいながら、先生のさまざまな業績をたどり、その世界を一望することができます。 ほかにテーマ展示として、会期の前期(5月11日まで)は、コインサイズや、木製のかるたをはじめ、百人一首のさまざまなかるたと古今和歌集、和漢朗詠集のかるたなど、江戸時代のかるたを中心にご紹介し、後期(5月17日〜7月6日)は「小倉百人一首 絵くらべ」と題して、江戸時代から明治時代にかけて作られたさまざまな百人一首の版本を中心に展示いたします。 期間中は講演会や競技かるたの実演、平安装束の試着などさまざまなイベントが催されますが、毎週第一木曜日の午後2時からは神作先生自らの特別展示解説が行われます。 ぜひ校友会の会員の皆さまも、各支部などを通じて、お誘い合わせの上、お出かけください。お待ちしております。(市川市文学ミュージアム顧問・俳人)

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