東洋大学校友会報 No.263
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TOYO UNIVERSITY ALUMNI ASSOCIATION●26311東洋大学に於いての書道の位置校友染谷 慶子 そめや けいこ昭和29年3月東京生まれ昭和55年3月文学部国文学科卒業昭和55年4月上野学園中学高等学校非常勤講師昭和62年4月上野学園短期大学部非常勤講師平成 2年4月東洋大学文学部非常勤講師 現在東洋大学文学部非常勤講師大東文化大学大学院修士課程2年和34年(5歳)から東洋大学文学部元教授本田春玲先生の書道教室に通い始めたのが、私の書道人生の第一歩です。本田先生は現在93歳ですが、常に努力と工夫を怠らず、今でもご指導いただいています。日本は、いろいろな分野でグローバル化が喧伝されています。書においてもやはり、グローバル化が必要だと思っています。この件については、京都教育大学、四国大学名誉教授の杉村先生にもご賛同いただいております。書だけではなく、日本の伝統文化をさらに世界に広報するべきではないかと思っております。六十の手習いで、20年来の夢であった大東文化大学の大学院に入学し、日本書道学等を学び、日本には大変貴重で膨大な資料があることを今さらながらに知りました。また、能や狂言、歌舞伎、落語などの文化も今まで以上に海外へ発信するべきだと思います。最近電車に乗っていて、ふと前の座席の乗客を見て、なんと9人のうち7人がスマートホンを使っていることに気がつきました。たまに見るTVでは、先端技術がもてはやされていますが、巷で聞いた話では、今の若い方の中には「いろは歌」を全部言えなかったり、酷い場合は知らない人もいるということです。もちろん英語教育が必要なことはわかりますが、それ以前にまず、自国の言葉をしっかり学ぶことが優先ではないかと思います。文部科学省では、国語の教員免許取得に書道の単位も必要とされていますが、書道Ⅰだけでいいと言われているようです。実際のところ、書道Ⅰだけでは授業で書道を指導することは不可能であり、事実国語の教員が書道の指導を行っている例は少ないと言われています(実際のデータがないので、確実なことは言えませんが)。先生が書道の指導を行わなければ、自然子供たちも学びようがなく、書写能力を養うことができません。昨年、全国大学書写書道学会等で署名活動がなされ、小学校1年から毛筆書道を行うという運動が起こっています。それには、指導者が必須であり、大学で国語の免許を取る者は書道のⅠ~Ⅳ、創作までの授業を受け、実際に教員になった場合にしっかりとした指導ができるようにしなければならないと思います。国文学科において、上代、中古、中世、近世、近現代と分野が分かれているように、書道においても、漢字、かな、篆刻、調和体(漢字かなまじりの書)、書道史、書論、書道科教育法とそれぞれ専門の分野があります。大東文化大学に書道学科があるように、東洋大学にも書道学科の設置を熱望しております。また、かなり以前に東洋大学全国書道展を開催していたと記憶しています。そのころ学生で書道部に在籍していた先輩方は、今でも書道界等の第一線で活躍しています。毎年、銀座大黒屋ギャラリーで白山会書展を開催しております。その大先輩に東洋大学全国書道展を復活させたい旨をご相談したところ、ぜひにと、仰有ってくださいました。ただ、非常に時間が経っており、その当時の資料などは全くないので、一から始めなければならず、賞の設定など困難であるとのことでした。が、「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり(上杉鷹山)」とあるように、けっして諦めず復活できるように努力したいと思います。何卒、皆さまのご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。昭

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