東洋大学校友会報 No.264
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8TOYO UNIVERSITY ALUMNI ASSOCIATION ● 264校友鹿倉 泰祐 しかくら たいすけ昭和57年法学部法律学科卒業58年工業調査会入社(昭和61年退社)62年東京都文京区議会議員当選(5期連続当選)平成19年文京区長選挙に挑戦(落選)22年社会福祉士国家試験合格26年成年後見人に就任昭和52年に東洋大学の法学部法律学科に入学し、朝霞校舎の1期生となりました。当時の朝霞は、駅前の商店を通り抜けると直ぐに田圃や畑となり、その中の細い一本道を車を避けながら通っていたこと、体育の授業で毎回、石拾いをしたこと、「第1回朝霞祭」を仲間と一緒に開催したことを思い出します。 法律学科でしたが、あまりまじめに勉強はせず、たまたま就職したのは、東京都文京区本郷の出版社の営業部でした。その後、縁あって29歳で文京区議会議員に当選し、5期20年間、校友の支援で議員として政治活動をさせていただき、49歳で文京区長選挙に出馬(残念ながら2位で落選)、現在は、成年後見人として活動を行っています。 成年後見人は、ご承知の方も多いと思いますが、認知症の高齢者や知的障がいを持つ方々等の支援のために作られた制度で、介護保険制度と同時に始まったものです。 成年後見人に就任する機会を与えてくれたのは、東洋大学の縁でもあります。私は、文京区議時代、文京区在住の故高木宏夫教授(社会学部)に後援会会長を務めていただき、長くご支援を賜ってきました。その高木教授から、やはり、文京区在住の天野マキ教授(社会学部)をご紹介いただきました。私は、天野教授に介護保険制度を市民の立場で監視するオンブズマンを文京区につくりたいと、相談してご快諾を得ました。天野教授に介護保険市民オンブズマンの代表に就任していただくことで、現在までの長いお付き合いを頂戴しています。 私は、オンブズマンの活動の中で社会福祉士という制度を知り、7年前に通信教育(2年間)で社会福祉を学び、5年前に国家試験に合格、2年前に成年後見人としての養成研修を終了し、昨年から東京家庭裁判所の後見人の候補者として、名簿登載されています。 成年後見制度は、精神上の障がい(知的障がい、精神障がい、認知症等)により判断能力が十分でない方が、日常生活において不利益を被らないように、本人のために財産管理や福祉施設の利用時の契約等を行うものです。私も、後見をしている方の介護施設の申し込みや契約、病院への入院手続、預貯金の出し入れ、財産管理や住居の維持、悪徳商法の解決等の支援を行っています。  後見制度は、判断能力が衰えた後に、家庭裁判所が申立てにより成年後見人などを選任する制度で、支援が必要な程度に応じて「後見」「保佐」「補助」の3つの類型があり、それぞれ成年後見人、保佐人、補助人が選任されます。制度を利用するには、本人や家族等が家庭裁判所に申立てをして、支援をする人を付けてもらうことになります。 家庭裁判所は、申立てをした人の意思を尊重しますが、誰が適任かの判断は家庭裁判所の専権事項であり、家族の中で虐待があったり、遺産相続でのトラブル等があれば、家族として自分が後見人になりたいと思ってもなれない場合もあります。 家族が後見人等にならない場合や、家族がいない場合は、専門職(弁護士、司法書士、社会福祉士等)が後見人となりますが、市民後見人という形で一般の市民が支援するようなこともあります。 成年後見制度は、みなさんの家族や友人も利用する可能性があり、できれば制度がどのようなものなのか、利用する場合の手続はどうなのか等、情報を集めることが肝要です。必要な情報やアドバイスは、近くの社会福祉協議会(成年後見センター)や、専門職の方に相談することをお勧めします。成年後見人に就任して

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