東洋大学校友会報『哲碧』No.276
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raction of peopleリ交流ネットInteraction of peopleキラリ交流ネットTEPPEKI14Interaction of peopleキラリ交流ネットもあって観光客がたくさん来ていて、乗車するにも行列して待たなければなりません。快晴の房総半島はすでに真夏の日差しが照りつけて、観光するにも一苦労といった感じでした。いよいよ順番が回ってくるとそこは楽しみなロープウェイ、鋸山の急峻な山肌に新緑の緑が色鮮やかに映えて見えます。また上がっていくロープウェイの後方を振り返ると鉄紺の海と真っ青な空のコントラストにそれまでの疲れが吹っ飛ぶような景観です。頂上には展望台が設置されていて、なんと360度に大パノラマが望めます。眼下に広がる鉄紺の海と鋸山の新緑が素晴らしいコントラストを描いています。遠くには富士山も眺めることができて、本当に景色の良いところでした。ちなみに国土交通省認定「関東の富士見100景」にも選ばれているそうです(平成16年)。素晴らしい景観を見て来た一行は鋸山を後にし、地元で有名な酒造に直行します。寛政5年(1793)に名字帯刀を許された小泉平蔵が、鹿野山に起こし以来襲名を重ね現在13代目小泉平蔵が蔵主として襲名している小泉酒造です。蔵主は現在自ら杜氏を務め、澄んだ空気と清涼な水を湛えた湊川辺りで酒造りに励んでいます。平成8年に「ソムリエハウス酒匠の館」をオープンさせ、常時20種類以上の清酒やリキュールの試飲が楽しめます。新酒鑑評会で16回も金賞を取った清酒もあり、ここではお酒のおいしさと、蔵主の努力の賜物を味わうことができ皆たくさんお土産を手にしていました。ちなみに大吟醸入りのソフトクリームは絶品でしたのでお好きな方にはオススメです。(『埼玉県西部支部だより』 第13号 2019年2月1日発行より)「良い写真を撮る」写真家 青山清寛さん講演会2018年7月22日(日)に開催された東洋大学校友会富山県支部総会において、校友で写真家の青山清寛さん(1971法学部)が「良い写真を撮る」と題して講演しました。青山さんは利賀村やネパールなどで撮影した作品をスライドで紹介する一方、写真撮影の心構えやこつを丁寧にアドバイスしました。写真という身近なテーマに、約40人の校友は熱心に聞き入っていました。人の心を動かし、歴史をも動かすのが良い写真■「いいね!」の裏側で最近はFacebookなどのSNSで「いいね!」をもらうために写真を撮って投稿する人が多い。しかし「いいね!」をもらいたいが故に、「創作活動」を忘れていないか。スマートフォンなどで“軽薄短小”に写真を撮ることができるので、「残す」「記録」という部分を棚に上げているように感じる。カルチャー教室の講師を25年やっているが、最近は受講生もコンテスト狙いに走りがちだ。拝金主義がまかり通っている。■良い写真を撮るには三つの眼が大事。①鳥の眼…「全体を俯瞰する」②虫の眼…「現場の様子を細かく把握」③魚の眼…「変化を捉え、世の中の流れをつかむ」。私たちの持っているカメラは光学機械。ただ押せばよいのだが、取扱説明書を読む語学力が必要。経験だけに頼らず新しい機能も使うべき。カメラの持ち方はしっかりと身体につけ、目をファインダーに当てること。脇を締めるのが基本だが、最近はISO感度が高いのでフルオートで大丈夫。モニターでしっかり確認し、ファインダーの中は隅から隅まで見てほしい。そして水平、垂直を守ること。神社仏閣や建築写真などでは必須。プリントは広々と見せるため白フチをつけないように。■遺影の傾向と対策後世に残す遺影にどんな写真を使うか。これは孫に聞いてみたらいい。孫は敏感だから「笑顔がいい」と言う。笑顔といっても偉そうでなくて、素直にありがとうと言える笑顔を。撮影する場合は、下から見上げると偉そうに見えるので、目をしっかり開いてあごを引く。髪は分け目を正面に、眼鏡は反射して光らないようにしたい。■ラブ&ピース良い写真とは「ラブ&ピース」。高い精神性があり、人の心を動かし、歴史をも動かすのが良い写真だと思う。東日本大震災後に宮城県気仙沼市で撮影された、口を固く結んで両手にペットボトルを持ち、がれきの中で水を運ぶ少年―。あのような写真が人の心に残る。心を磨いておかないと、良い写真は撮れない。子孫に残すものは表現物だけ。生きざまの表現として写真をとらえてほしい。文責:清見 昇 1992社会部(『黎明』(富山県支部)第41号 2018年11月30日発行より)★キラリ交流ネット★ へ参加しましょう≪問い合わせ先≫東洋大学校友会本部事務局 (担当 清水) TEL:03-3946-9111 FAX:03-3946-6311 メール:koyukai@ alumni-toyo.jp校友のご友人、各サークル、実業の各種分野で活躍されている方に校友会のホームページにある「キラリ交流ネット」へ登録していただけるよう、お声かけをお願い致します。

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