TEPPEKI5STAR OF TOYO東洋大学のスターたち東洋大学のスターたち東洋大学のスターたち第1回★★連載企画★★★★★★★ 東洋大学印度哲学倫理学科卒業の坂口 安吾(さかぐち あんご)は、1906年〈明治39年)生まれで、昭和の戦前・戦後にかけて活躍した近現代日本文学を代表する作家の一人です。新潟県新潟市出身で、東洋大学印度哲学倫理学科卒業後にアテネ・フランセでフランス語を習得。純文学のみならず、歴史小説や推理小説も執筆し、文芸や時代風俗から古代歴史まで広範に材を採る随筆など、多彩な活動をしました。 終戦直後に発表した『堕落論』『白痴』により時代の寵児となり、太宰治、織田作之助、石川淳らと共に、無頼派・新戯作派と呼ばれ、文学においての新人賞である芥川龍之介賞の選考委員を第21回から第31回まで務めています。 歴史小説では黒田如水を主人公とした『二流の人』、推理小説では『不連続殺人事件』が注目されました。 坂口安吾は純文学だけでは無く、歴史小説や推理小説、文芸、時代風俗から古代まで広範な歴史における題材を扱った随筆や、フランス文学の翻訳出版、囲碁、将棋におけるタイトル戦の観戦記など、多彩な活動をした一方で、未完、未発表の長編も多く、小説家としての観点からはけっして「器用な」小説家とはいえません。しかし、その作風には独特の不思議な魅力があり、狂気じみた爆発的性格と風が吹き通っている「がらんどう」のような風格の稀有な作家だといわれています。≪代表作≫『風博士』(1931年)『日本文化私観』(1942年)『堕落論』(1946年)『白痴』(1946年)『桜の森の満開の下』(1947年)『二流の人』(1948年)『不連続殺人事件』(1947年)『夜長姫と耳男』 (1952年)独特な作風で一世を風靡した日本の小説家、随筆家坂口 安吾STAR OF TOYO東洋大学のスターたち東洋大学のスターたち東洋大学のスターたち第4回★★連載企画★★★★★★★昭和27年(1952年)桐生 自宅昭和3年(1928年)東洋大学3年大正3年(1914年)安吾 8歳写真提供:新潟市 安吾 風の館
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