東洋大学校友会報『哲碧』 No.279
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 授業改善に力を惜しまない教員の存在と︑教育環境の整備に労力を提供し︑奮闘する職員の存在︑そして何よりも辛抱強い学生たちの努力があったからこそ︑と誇らしく思っております︒ こうした事態における各種オンライン・イベント等につきましては︑スポーツや芸能界等︑各界で活躍しておられる校友の皆様にもお助けいただいております︒在校生を励ます動画にご出演いただいたり︑いろいろな記事の取材に応じてくださったり︑頂戴した言葉はすべて在校生へのエールとなっております︒ウイルス感染症のような目に見えない恐怖と戦うには︑冷静な対処と共に︑楽しいことを見つけ出す陽気で明るい笑顔こそが必要だと思います︒ また︑学生全員にインターネット授業への環境整備のために予備費より拠出した一律5万円の特別修学支援金は︑学内の各部局職員100名以上によるチームを特別に組織することで︑迅速に給付を終了いたしました︒ そして︑校友会をはじめとし︑甫水会︑教職員︑役員等からの寄付を原資として︑コロナ禍で経済的に困っている学生のための特別奨学金︵RIBBON︶も1︐000人近い学生への給付を終えることが出来ました︒秋学期に入りまして︑ボランティア支援室を拠点とした食料支援プロジェクトも始まり︑校友会の皆様からのたくさんのご支援を頂いております︒ まだまだあげればきりなくございますが︑その真心のこもったご支援をいただきながら︑学生たちが修学を断念することないように努力を尽くして参る覚悟でおります︒ 今後は︑ライフデザイン学部の朝霞キャンパスから赤羽台キャンパスへの移転︵2021年︶とその2年後に控える2学部への改革︑板倉キャンパスにある生命科学部︑食環境科学部の朝霞キャンパスへの移転︑来年度の社会学部国際社会学科の開設など︑コロナ禍であっても一連の改革を滞りなく進め︑その先に一層魅力をたたえた東洋大学になることを目指したいと思います︒ そして︑誠実に社会の中で生きていく﹁他者のために奮闘することのできる﹂力をつけた学生たちを世に送り出したいと考えております︒ 今後とも何卒ご指導・ご支援くださいますよう︑よろしくお願い申し上げます︒東洋大学長 矢口悦子 東洋大学文学部長・学校法人東洋 大学評議員(〜2019年3月)◆2020年 4月 東洋大学学長(〜現在) 【学位・称号等】博士(人文科学)(お茶の水女子大学・1998年)【専門領域】社会教育学生涯学習論【主な著作】『イギリス成人教育の思想と制度―背景としてのリベラリズムと責任団体制度―』新曜社(1998)『地方分権と自治体社会教育の展望』(共)東洋館出版社(2000)『女性センターを問う―「協働」と「学習」の検証』(共)新水社(2005)『変革期にあるヨーロッパの教員養成と教育実習』(共)東洋館出版社(2012)『地域を支える人々の学習支援―社会教育関連職員の役割と力量形成―』(共)東洋館出版社(2015)『英国の教育』(共)、東信堂(2017)【学会活動等】日本社会教育学会(会員・理事・事務局長等)日本教育学会(会員・学会誌編集委員)日英教育学会(会員)日本公民館学会(会員)内閣府統計委員会専門委員 等

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