「東京箱根間往復大学駅伝競走」が正式名称の箱根駅伝は、昨年の2020年大会で創設100周年を迎えました。この箱根駅伝は、日本人初のオリンピアンの一人である金栗四三が、1912年のストックホルム五輪男子マラソンに出場するも猛暑のため途中棄権し、世界との差を思い知らされた悔しさが創設の原動力となったといわれています。1920年に第1回箱根駅伝がスタートし、第二次世界大戦中に一時中断を挟み、大正、昭和、平成、令和と時代のタスキをつなぎ101年目の令和3年で第97回大会となりました。 私自身は東洋大学進学のため九州から上京して以来、神奈川県に在住していることもあり、正月のお茶の間の恒例行事としてテレビの前で箱根駅伝を観戦していました。50代で再び母校の大学院に通うようになったことを機に校友会の活動に関わるご縁をいただき、後輩学生の活躍する箱根駅伝が母校愛とともにより身近な存在となりました。 そして、なんと、横浜駅西口で開催の「大学箱根駅伝観戦会」に初めて校友と一緒に応援した2009年の大会で、わが母校は初出場から77年目で初優勝の快挙を達成。この幸運の巡り会わせで、私にとって箱根駅伝との距離感が更に近くなり、それ以来、神奈川県支部の一大行事となっている応援新年会の会場で、箱根駅伝に携わることに誇りを持ちながら全国からご参加いただく皆様をお出迎えしています。東洋大学は85回以降4度の優勝を果たすなど好成績を継続して、シード権をキープ。私たちに学生スポーツの素晴らしさを共有できる喜び与えてくれています。 100年の歴史を持つ箱根駅伝から、「花の2区」「山ノ神」をはじめとする数々のエピソードや物語が生まれました。関東学連が主催する地方大会の箱根駅伝ですが、出雲駅伝、全日本大学駅伝と併せて「大学三大駅伝」と呼ばれ多くのファンに親しまれています。これからも、東洋大学チームスローガン「その1秒をけずりだせ」「怯まず前へ」のもとに217.1㎞のロードレースを仲間へタスキを繋ぐために走りながら、勇気と感動のドラマを展開してくれることでしょう。東洋大学校友会 神奈川県支部支部長 櫻井 裕子学生スポーツの素晴らしさを共有させてくれる東洋大学チームに感謝
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