
佐賀(九州)の銘菓「小城羊羹」は明治初期「櫻羊羹」として売り出されました。それは昔より城下町の小城は小京都として知られ、桜の名所(全国名所百選)であり、また、羊羹の色合いが桜色であったことによります。
その後、明治中期から大正にかけて日露・第一次世界大戦での需要も重なり、羊羹製造業者が多く集まって来て、小城は羊羹の町として有名になり、小城の羊羹と呼ばれるようになりました。その中で多くの業者は「櫻羊羹」「練羊羹」と言われていた商品名称を次第に「小城羊羹」と言う地域名を入れた名称(商標)に変え販売されるようになり、今日に至っています。
昭和27年、いち早く小城羊羹共同組合を設立、「小城羊羹」の商標登録を行い、その商標を与えられている組合員は現在29社で、同業者だけの組合は、全国的に見てもめずらしいと言われています。