- 城東支部
The Joto Branch
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2009年12月10日
東都大学野球秋季リーグ戦総括
校友会報に掲載されている東都大学野球の観戦記でおなじみの、大滝恵三様(当支部顧問)より秋季リーグ戦総括を寄稿頂きましたので皆様に城東支部ブログを活用してご紹介したいと思います。
大滝様は毎試合必ず観戦される程の東都野球好きです。
これまで校友会報では紙面上の制限が有る為、書きたくても書けないことや、内容が削られたりしてしまうことがあるとのことでした。 そこで今回は当支部のブログ用に思う存分書いて頂き、そのまま掲載致しましたので観戦記ファンの方には朗報と思われます。 今後も続けていきたいと思いますので皆様宜しくお願い致します。 また、大滝様ならびに写真を提供して頂いたスポーツ東洋さんへこの場を借りてお礼申し上げます。
尚、掲載が大変遅くなってしまいましたこと、お詫び申し上げます。
坂井貴文選手(営3 春日部共栄)
青学戦でHR後ダイヤモンドを回る。
4季連続ベストナイン獲得。来季は副主将でチームを引っ張れ!
鈴木大地選手 (営2 桐蔭学園)
1年時からスタメン入り。
チームに貢献、更なる飛躍を期待!
"東都大学野球秋季リーグ戦総括H12.11.10 大滝恵三様より
(東洋大学校友会城東支部ブログ用)
◆ 予想外の展開、東洋大は5位 ◆今期の東洋大は、6連覇を目指し最初のカード国学大戦を連勝で勝ち点を挙げ、
順調にスタートを切ったと思いきや、2カード目の立正大線から最終カード青学大1回戦まで7連敗を喫し、この青学大戦に勝ち点を落とすと最下位になるところだったが、2回戦9回裏1死から起死回生の同点本塁打、11回裏サヨナラ本塁打で4対3、続く3回戦も3本の本塁打などで5対2、辛うじて勝ち点を挙げ5位。負けて最下位の青学大は2部優勝の国士舘大との入替戦に敗れ2部に転落。1部優勝は春最下位の立正大で初優勝だった。
2部も1部同様の展開で、春最下位の国士舘大が優勝、春優勝の専大は最下位。
以下、信じられない出来事の数々を紹介する。
▼屈辱の7連敗、うち5試合完封負け▼2カード目の立正大から最終カード青学大1回戦まで屈辱の7連敗。その内訳は(カッコ内は安打数)
①立正大7(9)-2(4)、② 4(7)-0(11)、
③中大 6(5)-0(5)、
④ 1(5)-0(2)、
⑤亜大 6(9)-4(9)、
⑥ 6(9)-0(1)、⑦青学大4(10)-0(2)
完封負けが5試合もあり、その上①の4回から④まで33イニング連続無得点という不名誉な記録も。
連敗のキッカケとなった①は初回、先発の乾が不調で一挙に6点を与えた。ボールカウント0-2とか1-3で球威の無い直球を狙い打ちされ、特に走者を溜めてはタイムリー2塁打2本は痛かった。②の11安打0点は7回、9回の無死2、3塁等、毎回のように塁上を賑わしながら0点はお粗末。
逆に相手校には他の試合も含めて効率良く点を取られている。④の1点は本塁打によるもの。中大には春も本塁打で連敗している。
安打がたった1本と2本の④⑥⑦はあまり実績のない投手にやられたもので、この頃が最悪、どこと戦っても負ける気がした。
⑦の翌日の新聞各紙には「勝つ要素がない」との高橋監督の嘆き節が載っていた。
▲東洋大の主力全員が絶不調▲投打の主力全員が絶不調に陥り、特にリードオフマン、春の首位打者で主将の小島が4カード終了時
8試合でたった1安打、最終カード3試合で1本ずつ打ってやっと4安打、打率は1割にも達せず.098。
4番林崎は春.326が.212。3番坂井は春.261が.244。投手陣では鹿沼が春10試合に登板、防御率0.84でMVPが1勝3敗、防御率2.34。 乾は春の防御率1.00が4.18。 2年の内山は昨春の初登板から今季立正大まで35回無失点を続けていたが、遂に中大1回戦で救援失敗、3回自責点3、その後の2試合でも打たれ、今期12回自責点7 防御率5.26に終わった。今期打たれた3試合、球威とキレが全く無かった。
チーム打率は春の.244から.187、チーム防御率1.22から3.24、1試合平均得点3点から2点、失点は1.36から3.73点。 数字上からも春に比べ惨めな結果であったことが良く分る。
◎今季の優勝は春最下位の立正大◎
今季の私の予想は順当に、春とは戦力が同じなのだから春の上位4校、東洋、亜大、青学、中大から優勝校が出るであろう、と。 春の5位国学大と最下位立正大は実力的に投打とも上位よりも劣ると思われた。
ところが立正大は、5枚の投手陣が揃って好調、打線も少ないチャンスにタイムリー、本塁打し春1本が8本もでて効率良く得点、投打がかみ合って勝ち点4、9勝4敗の初優勝。国学大も左の高木、右の埜口の2枚看板が大きく成長、打線も好機にタイムリー、やはり投打がかみ合い、最初の東洋大戦に連敗したものの、青学、亜大、中大から勝ち点を奪い立正大と優勝争いを演じたが、立正大との直接対決に敗れ3位となった。
○2部も春最下位の国士舘大優勝○2部も展開が1部と類似、春最下位の国士舘大が優勝、春優勝の専大は最下位、完全にアベコベとなった。
国士舘は11月7日、8日の1部最下位青学大との入替戦に連勝、30季ぶりの1部復帰。青学大は52季ぶりの2部降格。
この春の立正大を除いてここ数年、2部優勝校が入替戦で勝って1部昇格を果たしている。ということは最近は1部と2部は殆ど差が無くなったといえるのではないか。私は1部のレベルが下がったような気がする。 現在2部には専大、日大、駒大の1部優勝回数が上位3校の名門校がいて、それに青学大が
加わり、熾烈な1部昇格争いが展開される。1部も2部もまさに”戦国東都”そのものといえるだろう。なお、11月7日の入替戦1回戦を観戦、その様子を紹介。青学大4対3、1点リードの8回裏国士舘の攻撃。2死から単打2本出たところで代打左の花島登場、初球をライト線ギリギリの逆転3塁打。 1塁側スタンドはこの時と、9回表青学大3者凡退で終わった時、歓喜の大喚声。国士舘は勢いにのって翌日の2回戦も1対0で勝って1部昇格を決めたが、この1点も途中から出場の花島のタイムリーによるものだった。 ただ、このラッキーボーイ花島内野手も1回戦完投した岩沢左投手も4年で、来季はいないので国士舘は恐くないゾ。 ”
◇◇◇◇◇◇
来季個人的に期待する選手達 :
(写真左)将来の東洋のエースへ 佐藤翔太投手 営1 東洋大姫路
(写真右)将来の東洋の4番へ 上原悠希選手 営2 帝京
追伸: 原稿を頂いた大滝様は結局今回も本当はもっと書きたかったとのコメントを頂戴しました。
したがって、今回もかなり遠慮されていたことが分かりました。次回こそ思う存分書いて頂きたいと思いますので皆様楽しみにしていてください。
是非とも来春はこの秋の鬱憤を晴らして再び東洋大野球部が再び頂点に立つ事が当支部のブログでご報告出来ることを願わずにはいられません。写真左:いよいよ最高学年の坂井貴文選手
写真右:勝負強い打撃の 木村篤史選手(営3 愛工大名電)
(記 中臺)
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