- 埼玉県東部支部
The Saitama Higashi Branch
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2011年02月12日
地域紹介/写真で紹介する日本煉瓦製造専用線跡の遊歩道
校友会埼玉県東部支部北地区会担当の黒井登起雄(副支部長、昭46年院土木)です。
北地区会には、中山道、利根川に関連した史跡・歴史遺産が多数あります。今回ご紹介する歴史遺産は、日本煉瓦専用線跡(現在、遊歩道・サイクリング道、深谷駅~上敷免)です。ここには、専用線に関わる鉄道橋などの歴史遺産が展示・現況保存されています。この遊歩道(約4km)は、歴史遺産と田園風景を観ながらのウォーキングが最適です。
2011年度には、「校友健康ウォーキング」、「月一度の健康ウォーキング」、「特別公開・健康ウォーキング」などの企画も考えています。4月までもう少しお待ち下さい。
なお、私は、現在のところ、毎週の土・日・祝日(おおよそ9:30~11:00)に別府沼公園(熊谷市西別府)でウォーキングを続けています。近くにお住まいの方、どうぞお声掛け下さい。~日本煉瓦製造工場、専用線の歴史~。
日本煉瓦専用線(深谷~上敷免)は、高崎線深谷駅から日本煉瓦製造工場までの4.4kmの専用線で、明治27年(1894)に開通した最古の企業専用線です。昭和50年(1975)に廃止されました。日本煉瓦製造工場は、明治20年(1887)に深谷出身の渋沢栄一、諸井恒平らによって町北部の上敷免(じょうしきめん)創立され、日本最初の近代的な機械成型による煉瓦工場です。工場で製造された煉瓦は、東京駅、迎賓館をはじめ山手線の高架アーチ橋などに使われています。
線路跡は、現在、深谷駅の上野方面側から上敷免まで約4kmの遊歩道が整備されています。遊歩道には、煉瓦製造、運搬の専用線の名残の建造物、構造物があります。例えば、駅を出て桜の名所の唐沢川を渡る橋(鉄道時代のプレート・ガーダー橋に欄干を取り付け)、遊歩道の中ごろに、福川に架けられていたプレート・ガーダー橋とボックス・ガーダー橋が保存(現存最古のプレート・ガーダー橋、明治28年(1895)建造)、備前渠に架かるプレート・ガーダー鉄道橋、煉瓦アーチ橋、ホフマン式輪窯6号窯、日本煉瓦史料館(旧煉瓦工場事務所)などです。このうち、ホフマン式輪窯6号窯、プレート・ガーダー鉄道橋などは、平成9年(1997)5月29日に重要文化財(建造物)に指定されています。なお、日本煉瓦製造工場㈱は、平成18年(2006)に煉瓦製造の長い歴史を閉じました。それに伴い、日本煉瓦史料館の管理は、深谷市の教育委員会に移されました。
【参考】
編著;宮脇俊三,鉄道廃線跡を歩くⅡ
深谷市ホームページ/http://www.city.fukaya.saitama.jp/navi/bunka.html~深谷市教育委員会における企画~
○日本煉瓦史料館〔旧煉瓦製造株式会社旧事務所〕一般公開
8月~12月(毎週金曜日)【2010年度実績】○日本煉瓦史料館〔旧煉瓦製造株式会社旧事務所〕特別公開(2011年未定)
2010年10月30日(土)、31日(日) 10時~15時(すでに終了)写真で見る遊歩道ルート案内
1. 日本煉瓦史料館/日本煉瓦製造㈱旧煉瓦製造施設までのルート
2. スタート地点/深谷駅
3. 地点①遊歩道入口
4. 地点②唐沢川に架かるつばさ橋(プレート・ガーダー橋)
5. 地点④国道17号を越える遊歩道(約1km地点)
6. 地点⑧旧福川橋梁
〔プレート・ガーダー橋とボックス・ガーダー橋、明治28年架設〕の現況保存(約2.5km地点)
7. 地点⑨備前渠鉄橋
〔ボーナル型プレート・ガーダー橋〕、明治28年架設、重要文化財(建造物)指定(平成9年5月29日)
8. 最終地点・日本煉瓦史料館〔旧煉瓦製造工場事務所〕(重要文化財(建造物)指定)
9. 最終地点・日本煉瓦史料館[旧煉瓦製造工場事務所]展示室内部(重要文化財(建造物)指定)
問い合わせ;黒井登起雄(E-mail saita_east@yahoo.co.jp)
おわり
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