- 埼玉県東部支部
The Saitama Higashi Branch
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2011年08月01日
地域紹介/妻沼聖天山本殿の彫刻群の大修復が終わり、一般公開!
校友会埼玉県東部支部北地区会担当の黒井登起雄(副支部長)です。
妻沼聖天山は、日本三大聖天様の1つとして治承3年(1179)平家物語などで義理人情に厚い人柄が称えられている斎藤別当実盛公により創建され、時を経た江戸時代の大火により類焼・消失から再建された権現造りの本殿をもつ神社(寺社)です。その社は、群馬県と利根川にほど近い、熊谷市の北部、妻沼地区にあり、福運厄除けの神として信仰され、とくに縁結びの霊験あらたかで、夫婦の縁はもちろん、家内安全・商売繁盛・厄除け開運・交通安全・学業進学などのあらゆる良縁を結ぶ祈願の人々がお参りする埼玉の県北地方を代表する名刹です。また、聖天山は、権現造りの本殿とそれを飾る彩色豊かな彫刻群などから「小日光」として紹介もされています。
その聖天山本殿(重要文化財)の豪華絢爛な彫刻群は、7ヶ年に亘る修理・修復工事を経て、眩いばかりの極彩色の装飾を甦らせ、250余年前の創立当時の精巧な豪華絢爛さを再現しています。その一般公開は、平成23年6月から始まっています。聖天山への縁結びの祈願とともに、甦った豪華絢爛な彫刻群の鑑賞も、価値あるものと思います。ぜひ一度足を運んでは如何ですか?
妻沼聖天山へは、熊谷駅から6番バス停から朝日バス(太田行、妻沼聖天行、西小泉行)で約30分(妻沼聖天前下車、料金450円)です。自家用車の駐車場もありますが、駐車スペースは多くありません。なお、現在、校友会支部としてこの名刹の拝観と豪華絢爛な彫刻の見学を計画しています。以下に妻沼聖天山の一部を紹介致します。ご覧下さい。写真-1 妻沼聖天山本殿(権現造り)と拝殿彫刻
写真-2 妻沼聖天山第1の門/貴惣門
(高さ16m、重層の三破風を組み合わせた構造美が特徴)写真-3 妻沼聖天山第2の門/中門(ちゅうもん)
(最も古い門、貴惣門と仁王門を取り持つ門で、良縁が結ばれた待ち合わせ場所)
写真-4 妻沼聖天山の本殿前に位置する仁王門
写真-5 妻沼聖天山本殿
(権現造りの彫刻・彩色が豪壮・華麗を増す)写真-6 平和の塔
(総欅造りの多宝塔、昭和33年建立)写真-7 割烹 千代桝
(田山花袋の小説「残雪」の舞台になったことでも名高い老舗割烹)写真-8 聖天山本殿の一般公開のパンフレット
写真-9 縁結びキャラクター“えんむちゃん”
写真-10 妻沼聖天山(さきたま文庫) 発行;㈱さきたま出版会
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2011年02月12日
地域紹介/写真で紹介する日本煉瓦製造専用線跡の遊歩道
校友会埼玉県東部支部北地区会担当の黒井登起雄(副支部長、昭46年院土木)です。
北地区会には、中山道、利根川に関連した史跡・歴史遺産が多数あります。今回ご紹介する歴史遺産は、日本煉瓦専用線跡(現在、遊歩道・サイクリング道、深谷駅~上敷免)です。ここには、専用線に関わる鉄道橋などの歴史遺産が展示・現況保存されています。この遊歩道(約4km)は、歴史遺産と田園風景を観ながらのウォーキングが最適です。
2011年度には、「校友健康ウォーキング」、「月一度の健康ウォーキング」、「特別公開・健康ウォーキング」などの企画も考えています。4月までもう少しお待ち下さい。
なお、私は、現在のところ、毎週の土・日・祝日(おおよそ9:30~11:00)に別府沼公園(熊谷市西別府)でウォーキングを続けています。近くにお住まいの方、どうぞお声掛け下さい。~日本煉瓦製造工場、専用線の歴史~。
日本煉瓦専用線(深谷~上敷免)は、高崎線深谷駅から日本煉瓦製造工場までの4.4kmの専用線で、明治27年(1894)に開通した最古の企業専用線です。昭和50年(1975)に廃止されました。日本煉瓦製造工場は、明治20年(1887)に深谷出身の渋沢栄一、諸井恒平らによって町北部の上敷免(じょうしきめん)創立され、日本最初の近代的な機械成型による煉瓦工場です。工場で製造された煉瓦は、東京駅、迎賓館をはじめ山手線の高架アーチ橋などに使われています。
線路跡は、現在、深谷駅の上野方面側から上敷免まで約4kmの遊歩道が整備されています。遊歩道には、煉瓦製造、運搬の専用線の名残の建造物、構造物があります。例えば、駅を出て桜の名所の唐沢川を渡る橋(鉄道時代のプレート・ガーダー橋に欄干を取り付け)、遊歩道の中ごろに、福川に架けられていたプレート・ガーダー橋とボックス・ガーダー橋が保存(現存最古のプレート・ガーダー橋、明治28年(1895)建造)、備前渠に架かるプレート・ガーダー鉄道橋、煉瓦アーチ橋、ホフマン式輪窯6号窯、日本煉瓦史料館(旧煉瓦工場事務所)などです。このうち、ホフマン式輪窯6号窯、プレート・ガーダー鉄道橋などは、平成9年(1997)5月29日に重要文化財(建造物)に指定されています。なお、日本煉瓦製造工場㈱は、平成18年(2006)に煉瓦製造の長い歴史を閉じました。それに伴い、日本煉瓦史料館の管理は、深谷市の教育委員会に移されました。
【参考】
編著;宮脇俊三,鉄道廃線跡を歩くⅡ
深谷市ホームページ/http://www.city.fukaya.saitama.jp/navi/bunka.html~深谷市教育委員会における企画~
○日本煉瓦史料館〔旧煉瓦製造株式会社旧事務所〕一般公開
8月~12月(毎週金曜日)【2010年度実績】○日本煉瓦史料館〔旧煉瓦製造株式会社旧事務所〕特別公開(2011年未定)
2010年10月30日(土)、31日(日) 10時~15時(すでに終了)写真で見る遊歩道ルート案内
1. 日本煉瓦史料館/日本煉瓦製造㈱旧煉瓦製造施設までのルート
2. スタート地点/深谷駅
3. 地点①遊歩道入口
4. 地点②唐沢川に架かるつばさ橋(プレート・ガーダー橋)
5. 地点④国道17号を越える遊歩道(約1km地点)
6. 地点⑧旧福川橋梁
〔プレート・ガーダー橋とボックス・ガーダー橋、明治28年架設〕の現況保存(約2.5km地点)
7. 地点⑨備前渠鉄橋
〔ボーナル型プレート・ガーダー橋〕、明治28年架設、重要文化財(建造物)指定(平成9年5月29日)
8. 最終地点・日本煉瓦史料館〔旧煉瓦製造工場事務所〕(重要文化財(建造物)指定)
9. 最終地点・日本煉瓦史料館[旧煉瓦製造工場事務所]展示室内部(重要文化財(建造物)指定)
問い合わせ;黒井登起雄(E-mail saita_east@yahoo.co.jp)
おわり
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