【131年目の挑戦】未来を拓く「高揚」の一日
【開催報告】131年の歴史をの中での新たな挑戦
～校友会主催・特別講演会「文系はAIで最強になる」が意味するもの～
2025年11月2日（日）、母校・東洋大学のホームカミングデー。白山キャンパス8号館125記念ホールにて、校友会として新たな挑戦が行われました。特別講演会『文系はAIで最強になる ～新時代のキャリア形成～』。
これは単なる講演会ではなく、創立から130年以上の歴史を誇る東洋大学校友会が、従来の「校友大会・懇親会」形式から脱却し、「在校生支援」と「校友の生涯学習（成長）」を正面に据えた、初の企画イベントです 。
なぜ、今「変革」なのか
これまでの校友会は、地域支部ごとの親睦が主な活動であり、ホームカミングデー当日も、コロナ禍以前は全国から校友が集まるセレモニー形式が主体でした。
「せっかく集まるのであれば、母校と後輩のために、そして自分自身のキャリアのために、何か実りある活動がしたい」
そんな声に応えるべく立ち上がったのが、校友会改革の一環として創設された東洋大学校友会女性活躍ネットワーク「TUALS（トュアラス）」です 。本イベントは、莫大な予算をかけた派手な興行ではありません。
「母校のために」という想いを持った校友たちが集まり、知恵を絞り、自ら汗をかいて運営した、まさに手作りのプロジェクトでした。コストを極限まで抑えながらも、質には妥協しない。その熱意が、当日の会場には溢れていました 。
最先端×卒業生の化学反応
記念すべき第一回のテーマは、時代を象徴する「AI」。講師には、東大発のAIベンチャーとして注目を集める株式会社Lightblue代表取締役 園田亜斗夢氏と、母校の卒業生（2021年 情報連携学部卒）でありAI起業家として活躍する株式会社IME3代表取締役 米一烈希氏をお招きしました。
「文系人材こそAIで輝ける」という園田氏の勇気ある提言。そして、「他者のために自己を磨く」という信念のもと、AIを武器に起業した米一氏の実践知。最先端の知見と、卒業生の背中。その両方を提示できたことは、参加した在学生にとって、教室では得られない大きな刺激となったはずです。
大学トップも加わり高まる一体感
当日は、東洋大学の理事長・学長・常務理事にもご臨席を賜りました。大学のトップと卒業生、そして現役学生が、「学び」を共通項として同じ空間で時間を共有することができました。
第一部の講演会に引き続き、第二部では新たな試みとして「ネットワーキング」を実施。ネットワーキングの目的は、校友同士が互いに交流して情報交換などによって新たな人脈構築、ビジネスチャンスの創出、スキルアップを目指すことです。これこそが、これからの校友会が目指すべき「ネットワーキング」の姿であると、会場の光景が証明していました。
アンケートが示す「確信」と「課題」
イベント終了後、実施したアンケートでは、約83％の方から「満足」という高い評価をいただきました。
「テーマが時宜を得ていて素晴らしかった」「非常に新鮮だった」というお褒めの言葉は、私たちの方向性が間違っていないことの証明です。
一方で、反省点も浮き彫りになりました。
「AI」というテーマに対し、初心者と実務経験者の間で満足度に差が出た「リテラシー格差」の問題や、もっと多くの10代・20代の若手に参加してほしかったという「集客の課題」です 。
私たちは、この結果を真摯に受け止め、いただいた厳しいご意見を基に、次なる飛躍の糧としてしっかりと育てていきたいと考えています。
次なるステージへ
今回の講演会の開催がゴールではなく、やっとスタートラインに立てたといえます。私たちは、この「点」の盛り上がりを、継続的な「線」の活動へと発展させていきます。
今後は、参加者のレベルに合わせたきめ細やかなテーマ設定や、オンラインコミュニティの創設など、校友がお互いに高め合い、その力が母校と在校生の支援に還元されるエコシステムを構築してまいります。
「東洋大学を卒業してよかった」
「校友会に関わると、新しい発見がある」
そう心から思っていただける組織を目指して、私たちはこれからも汗をかき、挑戦を続けていきます。どうぞ、これからの東洋大学校友会にご期待ください。そして、ぜひ皆様のお力をお貸しください。
当日の講演動画
当日の熱気と学びを、より多くの方に共有いただくため、講演の模様をYouTubeにて配信いたします。当日ご参加いただけなかった方も、ぜひご覧ください。
2025年11月2日（日）開催
東洋大学ホームカミングデー 東洋大学校友会企画講演会
■今回企画から当日の運営までご協力いただいたTUALSメンバー
染谷 慶子（1980.3卒）・武内 真弓（司会/2021.3卒）・梶原 幸子（1988．3卒）・堀内 京（2010.3卒）
一般社団法人東洋大学校友会
TUALS代表・理事 岡部奈緒美