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東洋大学出身の女性落語家

東洋大学出身の女性落語家

勝見 博(昭50法律)

東洋大学出身の落語家は、真打・二ツ目合わせて十数名いますが、最近活躍の場を拡げている女性落語家を紹介します。林家あんこと金原亭乃ゝ香のお二人です。

林家あんこさんは、文学部日本文学文化学科を卒業して数年後の2013年3月に林家しん平師匠に入門。2014年5月に前座となり「あんこ」、2017年5月に二ツ目に昇進。父親は東洋大OBの林家時蔵師匠です。
2019年7月に白山キャンパスで開催された甫水会の講演会で講師を務めています。今年の9月には、墨田区在住者として「すみだ親善大使」に選出され、しん平師匠が監督し、来年公開予定の落語映画「二つ目物語」では師匠を補佐して助監督を務めました。

金原亭乃ゝ香さんは、文学部英語コミュニケーション学科在学中の2016年1月に金原亭世之介師匠に入門。2017年3月に前座となり「乃ゝ香」、2020年11月に二ツ目に昇進。
在学中には演劇活動やモデルも経験しています。東洋大に入学する前に、2年間アメリカへ語学留学した際に、日本の文化について尋ねられたが上手く答えられず、日本の伝統芸能に関わりたいと思うようになり、世之介師匠が演じる落語「文七元結」を聴いて入門を志願したとのこと。
2019年に講談社から発刊されたMOOK『井上円了』の中で、師匠と一緒に哲学堂公園の案内をしています。

写真は6月に開かれた林家あんこ勉強会「落語×朝活」に出演した際のもので、あんこさんは「片棒」と「お菊の皿」を、乃ゝ香さんは「堀の内」を演じました。

二人とも今年は都内の寄席に何度か出演していますし、6月から二人のおしゃべりを生配信するトーク番組「nonokan」を月1回のペースで配信しています。
10月中旬には、なかの芸能小劇場において、東洋大OBの若手落語家、柳亭市寿(社会心理学科卒)、三遊亭吉馬(中国哲学文学科卒)との4名で、「toyo寄席~化け物噺特集~」が開催されました。

 

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