全国の支部ブログ

コロナ禍で思うこと

コロナ禍で思うこと

武島 眞美(S49・法律)

春先から新型コロナウィルスの感染が拡大し始め、詩吟関係の活動はほぼ無くなり、経営しているスナックも数か月閉店状態になりました。このように経済的なダメージは大きなものでしたが、このコロナ禍によって、私の周りには多くの尊い命があることを、改めて感じた様に思います。以前よりも「有難う」に深みのあるバリエーションを持てた気がします。

何があってもおかしくないこの時、

……久しぶりに会う生徒さん。いつもの笑顔を愛おしく思いました。

……いつも当たり前のようにいる家族。出掛けるときは必ず見送るようになりました。どうか永く幸せに、楽しく好きなことをして生きて欲しい。

今、世界はパンデミックを迎え、様々な人間模様が浮き彫りになっています。「これはありえない!なんでこういう時にこんなことができるの?」とニュースから流れる映像には疑問符の連続でした。

このコロナ禍の影響で、隣人が、電車の中が、親しくしていた友人が、恐怖の対象へと転化していきました。この新型コロナウィルスを面倒で厄介な流行病として、恐怖を覚えながら終息するのを待つのか?皆んながどう過ごしていけば善い社会となるのか?国単位で考えるよりも、まず自分の中にある善悪を見つめ直すことから始める時期なのかもしれません。

IT社会に慣れ親しみ、人と人との生のコミュニケーションと疎遠になっていた人にとっては容易ではないかもしれませんが、人に対しての愛や感謝への飢餓を感じているなら、まずは、心の芯に「愛情」を持ち、優しく問いかけ合うことが必要なのかもしれません。このコロナ禍で亡くなった方々に心よりご冥福をお祈りすると共に、新型コロナウィルス感染の一刻も早い収束を願わずにはいられません。

 

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