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後見人の仕事

後見人の仕事

鹿倉 泰祐(昭57法律)

後見人という仕事を知っていますか。
親族の後見人だという方も多いかもしれませんが、最近は親族から選ばれる後見人は約2割。弁護士や司法書士、社会福祉士などの専門職が約8割です。私は専門職・社会福祉士として家庭裁判所から受任(後見人)しています。

私が後見しているのは主に認知症の高齢者の方ですが、数人は知的・精神的障がい者の方の後見もしています。

後見を必要としている方の多くは一人暮らしです。これらの方々は、ある時期まで一人で暮らし続けてきたのですが、例えば、徐々に認知症の症状が進行し生活が困難となったり、入院が必要になったりします。その時、家族が遠方で支援できない、家族も認知症で対応できない、友人や知人がいても銀行や病院が手続きを認めないという現実があります。

この夏、私が後見している高齢者で、脱水症で救急搬送されたり、心不全で緊急入院したり、白内障の両目の手術をするという方がいました。この方々は、今後の介護施設入所も含めて、生活の在り方を一緒に考えています。後見人は、一人暮らし高齢者の伴奏者とも言えます。一人暮らしの方は、男女ともに増加傾向にあり、今後は、女性は4人に1人、男性は5人に1人(予測)です。70歳後半で7人に1人が認知症ですから、他人事ではありません。

なお、社会福祉士は国家資格です。東洋大学の後輩の皆さんも大勢が試験に合格しています。今後、東洋大学出身の後見人が増えるかもしれません。

 

 

 

 

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