夢のスーパーボウルへ in ラスベガス
夢のスーパーボウルへ in ラスベガス
加藤 綾子(平5中哲文)
2024年2月11日、第58回スーパーボウルを観戦にラスベガスへ行って来ました。
日本では大谷翔平選手の活躍で、連日メジャーリーグ(MLB)の試合が中継されるようになりましたね。最近では大谷選手をこの目で見たいと、ドジャースの本拠地ロサンゼルスまで行った方も多いようです。
しかし、現地アメリカで圧倒的人気のスポーツといえばアメリカンフットボール(NFL)です。
毎年2月に開催される王座決定戦スーパーボウルは全米で中継され、30秒のCM広告料は10億円、ハーフタイムショーでは有名アーティストが無償でライブを行います。入手困難と言われるチケットの平均価格は9815ドル(約145万円)。アメリカ人が一生に一度は行ってみたいと願う夢の試合、それがスーパーボウルです。
さて、そんなとてつもない試合になぜ、庶民の代表50代のおばさんが行く事になったのか?そもそも、なぜ野球ではなくアメフトなのか?
それは日本テレビの深夜番組「オードリーのNFL倶楽部」に起因します。
私は主人とパン屋を経営しております。主人の出勤時間は深夜2時。主人を見送り、何気なく見ていた番組「オードリーのNFL倶楽部」のせいで、チーフスのQBマホームズ選手にハマり、すっかりNFLファンになってしまったのです。
もともと主人は小学生の頃から兄の影響でアメフトが好きでした。当時は有名な49ersのQBジョー・モンタナの時代。日本でも人気スポーツとして一世を風靡しましたので、懐かしい方も多いのではないでしょうか?
再びアメフト熱が高まった主人とともに、毎週の番組や試合結果にワクワクしながら、天王山のスーパーボウルまで怒涛の半年を過ごすのが、忙しく働く私たち夫婦の楽しみになりました。
そんな中、昨年その番組でなんと「スーパーボウル観戦ペアチケット」のプレゼント企画があったのです。金額にすればとんでもないプレゼント企画。条件は「どうしてスーパーボウルに行きたいか」を明記する事と、旅費は自費で支払う事。
もちろん、こんなチャンスは滅多にないと、私は後先顧みず応募しましたが、主人は私に内緒で「ちょうど結婚10周年、忙しくて新婚旅行にも行けなかった奥さんに、スイート10ダイアモンドならぬ、スイート10スーパーボウルをプレゼントしたい!」と書き送ったそうです。
それがオードリー春日さんの目に留まり、夫婦2人で応募したのは私たちだけだった事など様々な幸運が重なり、なななんと見事、当選したのでした!
その発表の様子はドッキリ企画として番組でも放送されました。番組YouTubeでもご覧頂けます。
今回のスーパーボウル開催地はラスベガスのアレジアント・スタジアム。当選決定した12月17日から大慌てで、パスポート、飛行機、ホテルの手配など全て自分達で行いましたが、どうせラスベガスに行くならと、主人たっての希望で試合前日にグランドキャニオンに行く事になり、120%楽しむ10年越しの新婚旅行になりました。
空港に到着
- ホースシューベント
- グランドキャニオン
さて、試合はチーフス対49ers。これも幸運というか偶然というか、チーフスは私の応援チームであり、49ersは主人の応援チーム。お互いの推しチームがそれぞれ勝ち上がり、スーパーボウルで激突するなんて、本当に信じられないぐらいラッキーな事です!
当選した座席はコーナーの最上段でしたが、思った以上に全体がよく見えて観戦しやすく、双眼鏡を使えば大好きなマホームズ選手の顔もバッチリで申し分のない席でした。
なにより、日本で見る中継では感じる事の出来ない試合の迫力や応援の雰囲気、スタジアムに流れるアナウンスと映像の一体感、アメリカ国歌、トマホークチョップ、クラウドノイズ、そしてハーフタイムショー。まさにアメリカ!大好きなアメリカ文化をナマで五感で体験出来、知り得た事は、一生忘れられない経験でした。
結果は延長戦の上、チーフスが2連覇を果たし、推しのマホームズ選手がMVPに輝き、夢のような試合は(私の)大勝利で幕を閉じたのでした。
二度と出来ない経験だからこそ悔いなくと思ったものの、終わってしまえば、また行きたいなと思ってしまいます。
今期はニューオリンズ、その次はサンフランシスコ、そしてロサンゼルス!
いつ果てることもない夢のスーパーボウルは、こうしてNFLファンを夢中にさせるのです。(了)
- スタジアムの前で
- アレジアントスタジアム
- 座席からの眺望
- 試合終了後