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第97回 箱根駅伝観戦記

第97回 箱根駅伝観戦記

福原 達夫(S50・商学)

第97回箱根駅伝は、コロナ禍の中、沿道での応援自粛という異例の大会となった。このなかで母校は全選手が一丸となり、素晴らしい走りで往路2位、総合3位となり、目標の「3位以内」の「定位置」復帰を果たした。

今年の東洋大学は若い選手が躍動。1年、2年で5名と半分を占めた。
レースを振り返ると1区を走った児玉選手が先頭と24秒差でタスキを渡し2区へ。各大学のエースが集う「花の2区」は1年生松山選手を起用、他校のエースに怯まず4人を抜き区間4位で流れを引き寄せ、以降3区前田選手、4区吉川選手、5区は前回区間新記録を出した宮下選手へと繋ぎ、往路2位でゴール。
そして翌日の復路、最初の2区間は気負いの為か苦戦するものの、8区野口選手、9区小田選手は共に4年生で3大駅伝初出場。4年間コツコツと努力を重ねた「苦労人」が東洋らしい粘りの走りで順位を押し上げ、最終10区清野選手と青学大との3位をかけた一騎打ちには同輩たちも固唾を呑んで見守っていたのではないだろうか。一時は4位になりながら驚異の粘りを見せ、最後は再逆転で3位を死守。正に東洋大の象徴。これで東洋大が初優勝した第85回(平成21年)からの13年間で12回の3位以内は隠れた大記録。「区間記録順位(その区間を何位で走ったかをいう)」で見ると、箱根駅伝は10区のレース、13年間では130区間となり、9位以内の「1桁順位」は110回、内61回が3位以内という安定した走りが成績を裏付けている。

今回の目標を達成したことで来年は総合優勝への期待は高まる。
コロナ禍が終息し、城北支部の「応援の定位置」芝・増上寺前で応援できることと8年ぶりの総合優勝を味わいたいものである。

 

 

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