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関口俊一様を偲ぶ(箱根駅伝応援への想い)

故・関口俊一様を偲び、東洋大学校友会神奈川県支部会報No.40(2022年5月1日刊行)に寄せた箱根駅伝応援の想いを綴った記事を転載させていただきます。

〈宮崎 S52中哲〉


 

今年(2022年)も沿道応援禁止、応援観戦新年会中止と会員各位に協力方を要請しての第98回箱根駅伝は今回も劇的なドラマを演出してくれました。
今でもあのゴール前の駒大との競り合いシーンが忘れられません。

戦前の予想では優勝はもちろん3位以内どころかベスト5にも東洋の名前がなく、私もシード権確保が今の実力なのかと思ったほどでした。
酒井監督とは以前から時々メール交換をしていて、その都度、話せる範囲での情報を流して下さいます。
今年の箱根駅伝については「今回は往路優勝 総合3位を狙っている」とかなり早い時期(全日本大学駅伝終了時)に話して下さいました。
結果的に往路はともかく復路は2位、総合では駒大に2秒差の4位でほとんど3位と同時ゴールでした。

監督は今年の実力値を早々に把握、3位になるための作戦を立てておられたのです。東洋大学はロードに強い、駅伝に強いと云われています。
柏原選手の大活躍で初優勝した第85回以来、ほぼ4位以内をキープしているので、そのように評価されているのでしょうが、1年ごとに選手が入れ替わる学生スポーツの宿命にもかかわらず、第85回の初優勝から第98回まで、5位以下になったのは一昨年の10位だけです。

選手の実力努力はもちろんですが、如何に監督コーチの選手育成力が優れているかにつきます。戦略戦術作戦の立て方、選手の個性適性を上手に引き出し、活用する手腕など本当に素晴らしく感心します。

石田洸介選手、今回は走りませんでした。監督は彼の今の実力を見抜き、しっかり実力と自信をつけさせて来年華麗にデビューさせるつもりです。日本を代表する選手に育てて行く責任を感じておられるはずです。
また、監督は大学4年間だけでなく、卒業後も見据えた息の長い選手育成が信念です。設楽兄弟・服部兄弟・相澤選手などの活躍がその証です。

そして、その考え方・方針に憧れて今年も有望な新人が何人も入学してきました。来年の箱根駅伝は、ますます混戦状態になっていくでしょう。
青学・駒沢・順天堂・東京国際・国学・中央・創価すべてが優勝候補です。しかし、来年こそ我が東洋大学の優勝を心から願うばかりです。そしてその瞬間を崎陽軒の大画面で大勢の校友としっかり見届けましょう。
喜びを分かち合いましょう。祝杯をあげましょう。

なお、去る3月30日、櫻井支部長以下6名で酒井監督に今年のカンパ金を届けてきました。ご協力ありがとうございました。

〈関口 俊一 S36 法学部卒業〉


 

写真前例左が関口俊一氏(S36法律)、中央が酒井俊幸監督です。

 

 

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