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2023年「安吾忌」開催報告と安吾の会2023読書会のご案内

2月17日は安吾忌

校友で新潟が生んだ偉大な作家坂口安吾の命日2月17日(1955年没)には、毎年、安吾忌として安吾の足跡を偲んでおります。安吾忌は、東京や終焉の地、桐生でも開催されてきましたが、安吾が眠る新潟市秋葉区大安寺(地名です)の坂口家墓所でも執り行われてきました。

特別公開講座

今年の大安寺での安吾忌は、地元自治会(阿賀浦コミュニティ協議会)が主催で開催されました。第一部は、「安吾と坂口家を学ぶ」連続講座の第9回「坂口安吾終焉の地」を特別公開講座として行われました。

(写真:講演会場の様子)

講師の若月忠信先生は、こんな穏やかな天候で、周辺の山々が綺麗に見える日に安吾忌が開催されることははじめてと語り、中上健次や新井満との安吾忌(東京)での出会い、古くは、檀 一雄と安吾の妻の坂上三千代さんが墓前を訪れた思い出から話し出しました。先生は、安吾研究者として、作品の現場に立ち、安吾の人間像に迫ってきたといいます。
当然、終焉の地の桐生にも足を運び、その住居書上邸で安吾の匂いを感じとったそうです。安吾が泥酔し逮捕され市長に詫び状を届けた「安吾酔虎伝」など桐生での安吾の伝説?をいくつか紹介していました。
安吾忌は、亡くなった年の5月にはじめて執り行われ、その後は毎年2月に開催されてきたといいます。当初は、安吾関連の出版社が仕切り、赤坂のサントリービルで行われ、その後は、東京以外にも桐生や新潟、松之山などゆかりの地で安吾忌が開催されてきました。今年は、坂口家の安吾忌がはじめて桐生で開催されるとのこと。今では、「安吾忌」俳句の季語になっていると話をまとめていました。

(写真:講師の若月忠信先生)

墓前祭

第二部は、墓前祭で、約40名の安吾ファンが集いました。読経に続いて、それぞれが墓前に手を合わせてりました。自治会の方は、今後も10月の安吾生誕祭と2月の安吾忌には、安吾の業績を振り返る場を設け、地域の活性化を図って行きたいと継続的に安吾に関する情報を発信していく決意を語っておりました。

(写真:墓前にお酒を供えました)

(写真:読経をして頂きました)

(写真:それぞれお参りしました)

(写真:当日の様子を伝える地元紙「新潟日報」)

安吾読書会のお知らせ

最後に、安吾の会2023読書会のご案内をさせていただきます。
詳しくは、添付のチラシをご覧ください。ちなみに、4月8日の第2回は「東洋大学での安吾~坊主の学校でいかに修業したか~」がーマですので、校友の参加をお待ちしております。

◆読書会の案内チラシ(PDF)

 

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