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文学博士 井上円了 揮毫の忠魂碑

「文学博士 井上円了 揮毫 忠魂碑」

令和4年12月12日

岡山県津山市の我が自宅の近くに忠魂碑があり、子どもの頃は何のためのものか知らず、近所の友達と「忠魂碑に集合」と集まっては遊んだものでした。少し大きくなって忠魂碑は戦没者を慰霊するために建立されたものであり、第二次世界大戦で戦死した私の祖父の名前も刻まれていることを知りました。

時は巡り、忠魂碑の周りで遊ぶこともなくなり、日々の生活の中で存在を意識することも無く過ごしていた今年の11月、何気なく自宅周辺の地図をネットで眺めていた時に「文学博士 井上円了 揮毫 忠魂碑」と書かれているのを見つけ、少なからず驚きました。

早速、久しぶりに碑を訪れ確認すると、確かに「文学博士 井上円了 書」の文字が読み取れるではありませんか。津山の地に何度も足を運ばれている井上円了先生ですが、「井上円了の全国巡講データベース」によると、最初に当地にお越しになったのは明治43年3月との事です。その時に揮毫されたのであれば、件の忠魂碑の大正2年竣工と時期が合致すると勝手に考えています。

我が母校の創立者との時代を超えた縁を嬉しく感じられた初冬の一日となりました。

事務局長 藪木和久(昭和61年経営学部商学科)

所在地:岡山県津山市宮部下 地内
管理者:地区遺族会
竣 工:大正2年
名 称:忠魂碑

 

 

 

 

 

 

 

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