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出雲路に立つ。「八百万の神々と共に応援する」

出雲路に立つ。「八百万の神々と共に応援する」

二年ぶりに神々がお集まりになる出雲の地で、第33回出雲全日本大学選抜駅伝競走開催にご尽力頂きました関係者の皆様、有難うございました。
大会本部や陸上競技部、校友会等が呼びかけたコロナ禍駅伝での応援ルールを順守し、沿道での応援を我慢し、テレビ観戦頂いた皆様にお礼申し上げます。

 

「鉄紺の幟」

今回は、駅伝応援での来雲を全国の校友に呼びかける事もしませんでした。当然過去に行った大鳥居近くのスタート地点、平田の中間地点、出雲ドーム前のゴール地点での応援バス行脚も行いませんでした。大会終了後の選手を労う、炉談の会主催の島根ワイナリーでのサヨナラパーティ—も有りませんでした。

私達が行なった事は、コース沿道への幟旗100本の設置です。大会本部の許可を得て各大学が設置をしていますが、これが唯一大会本部から許された応援でした。これは鉄紺の東洋大学の幟が走る選手や、テレビ観戦する校友の目に留まれば勇気百倍という事だと思い設置しています。また、大会公認ポスターを出雲市以外の校友在住の地域に張り出してもらいました。松江・安来・江津・邑智・校友会と甫水会本部がある東京に張り出しをお願いし送りました。公認ポスターは参加するすべての大学名が記載されています。東洋大学卒業に限らず、各大学卒業の方の目に触れ出雲駅伝が学生駅伝スタートとして注目されればとの思いでした。

大変残念で恥ずかしい事も有りました。以前に校友会島根県支部が配布した東洋大学の手持ち小旗が最終6区の大社警察付近で振られました。録画をチェック致しましたが他大学の小旗が振られた事は確認できませんでした。この事に関しましては、周知と監視が不十分でありました。テレビで声援頂きました校友の皆様には心よりお詫び申し上げます。

 

「ただ、声援を送る」

1995年、東洋大学の初出場以来、出雲駅伝を通じて沢山の校友と知り合いになり、学ばせて頂きました。応援とは「結果を求めてはいけない、ただ声援を送る事。」

この言葉を理解し実践するのには10年以上かかりました。「あそこでもう少し、あの選手がもっと走れば」そう考えていましたが、箱根や伊勢路で真摯に応援しておられる方はそのような事を微塵も考えていらっしゃらない事を知りました。私は最初はその考え方に馴染めませんでしたが、私の目の前を走っているのは、一生懸命練習をしてきた大学生なのだと思った時「結果を求めてはいけない、ただ声援を送る」という言葉が理解出来ました。それが一番実践されなければならないのは、当初「神伝」と呼ばれた、この駅伝であるべきです。

酒井監督から以前、「チームが強いときは、出雲に連れてきた選手以上に、川越に残った選手が頑張っているときなんです」と聞いた事が有ります。また「駅伝は部員全てで襷を繋ぐ競技なんですよ」と聞いた記憶があります。

最近はSNSで監督気取りで区間オーダーを予想してみたり、タイムや区間順位が悪かったり、追い越された選手を誹謗中傷する書き込みも見られます。来年は、「私に真の応援を教えてくれた人や」、「酒井監督の言葉」を理解し実践して頂ける東洋大学のファンの方が多くなり、コースを走っている選手だけではなく、全ての陸上部選手を応援して頂ければ、監督、コーチ、部員も喜んで最高の力を発揮してくれるでしょう。

来年こそは、この出雲の地で神々と共に応援出来ればと思います。

2021年10月25日

島根県支部駅伝担当 布野 伸一
1981年(昭和56年)経済学部経済学科卒業
メールアドレス epkb4fs1@ms14.megaegg.ne.jp
〒693-0033 島根県出雲市知井宮町893
電話 090-2007-1583

 

「出雲駅伝応援ポロシャツ(酒井監督直筆)」(島根県支部製作)

 

 

 

 

 

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