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【著書彩々】岩下哲典先生(文学部史学科)のご著書紹介

ロシア海軍少尉《ゴローウニン事件》ムールの苦悩

岩下哲典先生(文学部史学科)が、2021年7月30日に「ロシア海軍少尉《ゴローウニン事件》ムールの苦悩」を右文書院より出版いたしました。

【紹介】

コロナ禍につづき、世界はウクライナ戦争で、混とんとした世の中になってしまいました。2021年夏、『ムールの苦悩』という、ゴローウニン事件で、日本に残留したかったロシア人青年将校ムールの本を出しました。彼は「鎖国」下の日本で幕府の通訳として働きたかったのですが、夢破れ、帰国後、猟銃自殺をしてしまいました。

唯一の、ムールの生きた証「獄中上申書」は、ロシア語通詞村上貞助によって翻訳され、ゴローウニンの『日本幽囚記』翻訳の際の重要参考資料になりました。上申書が日本の政治にどのような影響を及ぼしたのか、実はナポレオン情報や種痘(天然痘との戦い)とも関連してきます。

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