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【著書彩々】校友・齋藤芳攝氏のご著書紹介

歌集 氷見の海

齋藤芳攝(ほうしょう)(雅号 雪石)氏(文学部国文学科卒業)が、2022年5月20日に「歌集 氷見の海」を浄永寺出版部より出版いたしました。

 【著者あとがきより(抜粋)】
私は、今年七月(令和四年)の誕生日には満八十二歳となる。『氷見の海』は『射水川』(平成九年)、『合掌の郷』(平成二十二年)に次ぐ第三歌集になる。平成二十二年以降、主に歌誌『創作』『輪・歌』、文芸誌『漁舟』に掲載した約一千首より七百余首に取捨選択したものである。

今回の第三歌集では、災害や事件、病魔、人生、宗教など自身の心の悲哀などが主な素材である。歌集の「氷見」という名称は富山湾の西の端、能登半島の付け根にあたる。氷見の海岸一帯は『万葉集』の越中の歌に、多く詠まれてきた。

私は若きころよりこの海でよく遊んだ。富山湾を隔てて対岸はるかにそびえる三千メートルの山並み立山連峰は「立山(たちやま)の賦」としてその感動を家持も長歌に詠んでいる。私は、あと何年生きられるか判断し難いが次の歌集も自身の手で編みたいと思っている。

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