母校支援

人脈ネットワークが欠かせない若者&母校支援!

初めまして。1985(昭和60)年3月社会学部応用社会学科マスコミ専攻卒業の中町厚です。東京都内の不動産全般・建築設計施工・賃貸住宅(アパートマンション)管理を業務とする会社の営業職に従事して30年超。不動産業界に特段の興味があったわけではないのですが、いまではこの会社でよかったと実感しているところです。

学生時代は賄い付き学生下宿

今から40年ほど前に新潟の田舎町から大学へ進学するために東京に出てきました。学生時代の4年間は、当時でも珍しかった「賄い付き学生下宿」。東武東上線沿線板橋区内で四畳半2万円家賃と朝と夜の食費3万円、合計5万円。もちろん風呂なし(近場の銭湯通い)です。仕送りとアルバイトで過ごす身には十分なものでした。

バブル景気に向かいつつある昭和60(1985)年、卒業後印刷会社に就職し、横浜にある会社の独身寮に入りますが、6畳間に先輩と二人住まい。寮費月額2千円は助かりましたが、学生時代の住まいに比べると環境は悪化したような感が否めませんでした。2年後には東急大井町線沿線目黒区内に風呂付1Kアパートでの一人暮らしが実現しますが、エアコンはなし。当時独り住まい用の部屋に風呂・エアコン付きはまだまだ少なかった時代です。

時は流れて社会人5~6年生の頃になるとバブル全盛で転職も花盛り。自分自身が田舎から上京し満足する貸室にはなかなか出会えなかったことを思い出し、一人暮らしを夢見て上京してくる若者の応援をしようと、縁も重なり今の不動産会社に転職しました。時代の変遷で賃貸住宅もトレンドが変わっていますが、地方から都会に出てくるお客様ニーズはさほど大きく変わっていません。借手側の希望は、利便性がよく管理が行き届いた賃貸住宅。エアコン付き、バス・トイレ別は当たり前。

私が経験したような共同トイレや銭湯通いなどは考えられません。が、家賃は大きな負担であり、自分の希望と家賃との折り合いをどこかでつけざるを得ないのが実情です。一方、貸し手側の希望は、投資金額(建築費)が少なく、完成後は長期にわたり入居者に支持される貸室。多少の不便を容認し、安価な家賃を求める人も相当数います。

人脈と知識が詰まった「不動産建設白山会」

私が参加する任意団体「不動産建設白山会」は、不動産業界と周辺業界に従事する東洋大学卒業生の集まりです。お互いの会社情報や物件情報を交換し、仕事につなげようというものです。設立から15年経った現在の会員数は約200名。月1回の定例会で情報交換を行っています。大きな会社の会長を務める大先輩から自営業者、新卒会社員まで年齢層も幅広く、周辺業界では司法書士・弁護士・税理士はもちろん、保険業、人材派遣、OA機器リースなど様々。

不動産業界は建築や賃貸だけではなく、税金・法律・金融といった生活そのものに密着していますので、相談内容も多岐に亘ります。人脈と情報更新が欠かせません。何かあれば不動産建設白山会の仲間に相談ができるこの環境は、非常に心強いものです。東洋大学同窓生ということで初対面でも気心も知れ安心して相談ができます。

このような卒業生による不動産会組織は多くの大学に存在していますが、関東の主だった大学を中心に活動しているのが「大学不動産連盟」。会員総数は約7000名にも上り、不動産建設白山会ももちろん参加しています。都内と近郊14か所で頻度高く情報交換会を開催しては様々な仕事につなげています。

不動産建設白山会でも大学不動産連盟でも、会員同士で仕事が成立した時には、その利益の一部をお礼として会に寄付することが通例です。その寄付金は、大学不動産連盟や不動産建設白山会を通じて母校やボランティア団体などに寄付されています。この業界を通じて東洋大学の先輩や後輩に出会えたこと、そして母校や社会に貢献できることが励みであり誇らしいことだと自負しています。東洋大学を卒業してこの業界に就いたことをうれしく思います。

 

1985年卒
社会学部応用社会学科マスコミ専攻
不動産建設白山会会長
中町 厚

東洋大学不動産建設白山会
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