母校支援

人生を変えてくれた白山での2年

初めまして。2021年東洋大学大学院経営学研究科修了の内藤拓です。今回、校友会のイベントに参加したことがきっかけで「若い世代の母校愛について」というテーマで執筆させていただくことになりました。

私にとって、母校愛とは、一つの出来事や関係で語るというよりも、学生生活を通じて自然と身につくものであると考えていますので、東洋大学で学んだことや思い出をお話する中でお伝えできればと思います。

将来のことを考え、働きながら東洋大学大学院進学を決意

私は関西にある大学・大学院で機械理工学を専攻した後、2013年にICT企業の富士通(株)に入社しました。品質マネジメント業務に従事する中、将来のことを考えた時、もっと幅広い知識と経営マインドを身につける必要があると感じ、縁あって2019年から2021年に会社勤めと並行して、土日と平日夜の限定的な時間帯でしたが、東洋大学大学院にお世話になることにしました。

8号館の前で

優秀な学生が集まる魅力的なキャンパス

私の所属する経営学研究科は主に白山キャンパスの8号館を利用していました。平日に働きながら土日に通学することに不安を感じながらも、2013年に建設されたばかりの開放的で素敵な建物である8号館を初めて見た時、これから良い学生生活を送れると確信したことを思い出します。

キャンパスの中でも図書館には、修士論文や業務に必要な最新の文献や豊富な資料が揃っており、よく講義後や昼休みに訪れては文献を漁っていました。また、6号館では毎回安くて美味しい食事が楽しめ、8号館のレストランTres Diningは雰囲気も良く交流の場として最適な場所でした。さすが日本一の学食といわれるのも頷けます。

学食のケバブサンド

一方で学生はというと、優秀な学生が多いという印象を持ちました。私の所属する大学院のゼミでは、学部生と交流する場があり、研究内容を見せてもらう機会がありました。研究背景の設定から分析内容までしっかりと考えられており、21〜22歳の頃からしっかりと経営学を理解できていたら卒業後も即戦力として活躍できるに違いないと思いました。ゼミだけでなく英語スピーチコンテストなどのイベントを聞いても優秀な学生が多い印象でした。

通学日が限られていましたので、スポーツ関係の選手と実際に出会う機会はなかったのですが、世界選手権や五輪出場で活躍する選手や、プロ野球への入団など、在学生・卒業生の活躍の様子が書かれている学内の張り紙や横断幕を見て、本当にトップクラスの選手達が東洋大学に在籍していたのだと感心しました。

このように素晴らしいキャンパスで、学生の方々の活躍を間近で見ることができる恵まれた環境で、私自身も充実した学生を送ることができ、東洋大学への愛着が日に日に深まっていくのを感じました。

大学でのディスカッション

コロナ禍で一変した学生生活

2019年末に中国で、2020年1月には横浜港のクルーズ船で新型コロナウイルス感染の集団発生のニュースが入ってきました。その頃はまだ他人事のような感覚もあり、春休みということで修士論文の執筆を進めていました。

しかし、2月末には感染者数も徐々に増え始め、日用品の品切れが発生、平日の本業も完全なテレワーク勤務に移行、3月には緊急事態宣言が発令されるなど、感染拡大が日常生活にも影響を及ぼすようになりました。

学生生活に対しても不安がある中、2020年4月に修士2年生が始まった際、大学で説明会が開催され、オンラインでの講義になることと、年間カリキュラムを大幅に見直すことが発表されました。初めてのパンデミックの中、学生が十分に学べるように、講師の方々は試行錯誤を繰り返しながら、オンラインならではの様々な工夫をしていただきました。

例えば、大学院の講義では、講師が一方通行で学生に話をする時間は全体の1割程度で、残りの9割は学生間でのディスカッションの時間。そのため、単にオンライン環境を整えるだけではなく、互いの情報共有方法やディスカッション方法にも工夫が求められ、学生から毎週のように提出された実施結果を基に講師が根気よく改善してくださいました。コロナ禍で不安な中も、いつも学生のことを第一に考えた対応をしてくださり、大変感謝しております。

東洋大学大学院を選んで大正解!

振り返ると、修士1年生の時は素晴らしい環境の中で学ぶことができ、修士2年生になってコロナ禍で環境が変わっても講師陣に工夫していただいたお陰で大変有意義な学生生活を送ることができました。2021年度からは大学院での学びを活かしたことで本業のポジションも変わり、人生が大きく変化した2年間であったことを改めて実感しています。

大学院修了後も卒業生の方々の活躍を聞くたびに嬉しく思い、東京五輪での大橋選手や池田選手の活躍にも大変感動しました。自分が同じ東洋大学で学ぶことができたことを誇りに思っています。これも私が2年間の学生生活で素晴らしさを実感しているからこそ、在校生や卒業生の方々と共有できる東洋大学への思いであると思います。この思いを大切に、お互いの活躍に良い刺激を受けながら成長していきたいです。

2021年3月
大学院経営学研究科
ビジネス・会計ファイナンス専攻
中小企業診断士登録養成コース修了
内藤 拓

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