母校支援

92歳になっても箱根駅伝を応援!

新春恒例の箱根駅伝、来春も応援したい!

今や国民的な行事となっている東京箱根間往復大学駅伝競走。一昨年から続くコロナ禍の影響により沿道での声援と応援は自粛されていたにもかかわらず、好天に恵まれ沿道はどこも人だかりで賑わっていたようである。

新春令和4年1月2日、3日両日の総合優勝校の予想は、駒澤大学の連覇もしくは青山学院大学の2年振りの奪還か、であった。専門家の間でも、東京2020オリンピック競技大会男子3000m障害物決勝で日本人初の7位入賞を果たした順天堂大学の三浦龍司選手、名門早稲田大学か明治大学が首位を狙うであろうと予想される中、母校である東洋大学は、1年石田洸介選手が新戦力として注目を集めていた。

駅伝当日は、酒井俊幸監督や出場する選手の身になって朝3時に起床。母校の勝利を祈願して神棚を拝み、浄土真宗の経典を読経する。そして自分なりに1区から10区までの出場選手を考える。

暮れの12月29日のエントリーでは、3年生の前田義弘選手と、期待されていた1年生の石田選手が補欠となっていた。おそらく、石田選手を2区に当てるだろうと予想していたが、二日間とも出場しなかったので愕然とした。

2日間に及ぶレースは予想どおり原晋監督率いる青山学院大学が新記録で6度目の総合優勝を飾った。シード校の競いも大変賑わいを見せた。母校東洋大学は、初日往路では9位、復路9位でのスタート。しかし、さすがわが母校である。

9区を走った3年生前田選手の踏ん張りで7位に上がり、10区では3年生清野太雅選手の猛ラッシュで3位の駒澤大学に2秒差まで詰め寄り応援もさらに熱が入る。結果は堂々第4位の成績でゴール。伝統校の面目を果たした。

駅伝終了後のインタビューで酒井監督が、「出雲、全日本選抜に続いて大会区間賞が期待された石田は万全の調整が詰めず、出場を見送った。注目選手だけに、中途半端な状態では出せない」と説明し、私自身も納得した。

多くの東洋大学ファンは感動とともに大きな拍手を送ったのではないだろうか。来年のことを言えば鬼が笑うというが、来春の箱根駅伝では石井選手をはじめ、「その一秒をけずり出せ!」を合言葉にチーム一丸となって優勝奪還してくれることを期待したい。

大学を卒業して66年になる私は、間もなく92歳を迎える大の箱根駅伝ファンである。現在ある自分は母校東洋大学のお陰と感謝しながら、折に触れては、『校友会会報』に投稿掲載されてきた老生である。長生きして、来春も楽しみに応援したい。

1957年卒業
文学部社会学科
金子 俊二

 

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