母校支援

誰もが取り残されない社会の実現

様々な視点に「気づき」の連続

今回、平日ならびに土日の19時から3回にわたり、新たな女性ネットワークに参画いただける校友約20名の方を対象に、昨年より会内はもちろん、東洋大学矢口悦子学長にも相談しながら集約してきた「起案」の説明会を開催いたしました。

参加いただいた方の年齢や経歴は様々。20代から80代、現役バリバリから自身の時間を社会奉仕に費やしている方、朝ドラ「虎に翼」で垣間見る家長制度を知る方から、ジェンダーの平等に着目する、あるいは女性だけではなく全ての卒業生に共通する課題への取り組みの必要性を求めるなど、まさに多種多様な視点をお持ちでした。

他校の大学院での経験も踏まえ自己を磨くことに注力して来られた校友からは、「私は大人になってから、幸運なことに、働く上では女性だから不利だ、というような経験がなく、いわゆる『女性ならではの経験』は少なかったと思います。ですので、私が『女性ならでは』という枠の中でどのような貢献ができるのか、という点には正直疑問を感じたところです。会社でも、女性社員の手本として、みたいなことを言われると『え、私は女性社員だけの手本なの?』と思ってしまうことがあります(笑)。『みんな違っていていいのに』と活躍の折り合いの難しさを改めて感じました。昭和女子大学のメンター制度はとてもよくできているので、東洋大学でも似たような取り組みがあるといいなーと思っていました。」と更に前を見据えた意見が出されました。

 また、福祉分野の世界で活躍する校友の方からは、「全ての人たちが、得意なことを持ち寄って助け合い、誰もが取り残されない風土を目指して、ご協力できることはさせていただきたいです。」との高い共感の意志を示していただきました。スタートこそ女性のネットワークとして出発するものの、いち早く校友全てを対象とする取り組みに進化していくことの必要性を感じています。

一方、卒業後間もない校友の方からは「会社や同僚の女性には聞きにくいこともあったのですが、頼りになる先輩と出会えたので素直に期待したい」との意見が出されました。在学時代の先輩アドバイスが今大変役立っている経験から、女性人脈の重要性について、お話になる方もいらっしゃいました。そして人生経験豊かな先輩からは、次のようなお話を伺いました。

「先日、女性が地域を離れていく報道を見ましたが、意思決定の場は高齢の男性のみだったのが印象的でした。女性はもちろん男性も含め性別にとらわれない『誰一人とり残さない社会』をめざすには女性の解放が必須では。結婚による改姓、出産、育児休暇からの復職、子供の障害ケアのための離職、リモートワークでの就業(非正規&個人事業)等々、大学卒業後に私が体験した人生イベントはおそらく『女性ならでは』に起因することが多かったと思います。若いころの自分には、身近に家族か友達か、それに近い先輩程度しかいなかったので、もし女性(に限らずですが)が生きていくには『様々な想定外があるかもしれないなあ』と知る機会があったなら、また世界が広がったのではと感じます。」

みなさんのお話を伺い、それぞれの経験、想いを「他者のために自己を磨く」そして「活動の中で奮闘する」の心を以て、ネットワークの活性化につなげていく決意を新たにしています。

D&Iから進化する考え方。それがDEI

今回も先進的な取り組みに見識のある参加者からアドバイスをいただいたのですが、D:ダイバーシティ(多様性)、I:インクルージョン(包括性)にE:エクイティ(公平性)を加えた考え方が進みつつあるとのこと。

校友会ビジョンで掲げている『新しい時代の魅力ある校友ソサエティの実現』は、常に進化する新しい時代の環境変化に進化を以て対応していきたいとの意思表示であり、共通して単なる自己主張や考え方の押し付けではなく、そこに東洋大学の卒業生らしい『他者のために自己を磨く』という奉仕と寛容の心、ならびに進化を含めた取り組みが、今の時代には必要だと思っています。

今回参加された方々もそうでしたが、ともすると従来の校友会に対して、「一部のコアな人達の会なのかと心配していましたが、大学と連携して進めるというので安心しました」との懸念の声があるのは事実です。

好きな趣味で集まるならば校友会である必要はありません。従来の校友会は気の合う仲間だけの集まりであったことや、懇親だけの運営が大半であったことも否めませんでした。しかし、今は「東洋大学の心」を理解し、同じ目的に向かってボランティアで貢献し、その中で人脈が形成され、参加した人が自己を磨くことに充実感を得られるような校友会へと変貌し始めています。今回の女性からスタートするネットワークが、この変革を牽引するものと期待しています。

日経XWOMAN引用
https://woman.nikkei.com/atcl/aria/column/19/051400223/040100013/

近々参加者の本格募集を開始します。乞うご期待!

これから説明会に参加あるいは資料に基づき賛同いただいた初期メンバーとネットワークの計画を確定した後に、大学と相談の上、本格的に賛同いただけるメンバーの募集を開始いたします。その際には、是非校友仲間にもお声がけいただき、ご自身の可能な範囲での貢献にご協力いただければ幸いです。

一般社団法人東洋大学校友会
女性ネットワーク発起人
理事 岡部 奈緒美

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