母校支援

“社会の為に生きる“ を胸に、友と奏でた金管楽器

東洋大学校友会島根県支部の皆様、台風一過多少涼しくなりましたが、お元気ですか。
8月18日には、出雲国際交流プラザで行いました私布野伸一が金管楽器ユーフォニアムを奏で出演した「かなんの風EP・3rdコンサート」にご協力、ご指導頂き有難うございました。「かなんの風EP」は出雲市内に住む市立河南中学校の卒業生が中心の6人組の演奏グループです。年1回のコンサートと年数回の福祉施設や幼稚園等での演奏会が主な活動です。

まず、「カナンの風EP」について少し説明したいと思います。EPとはEPレコード略です。片面5~8分が録音されたレコード盤です。結成当時2~3名のメンバーでスタートしたことから名づけたグループ名です。様々な演奏会を行う事で共感の輪が拡がり、今回は6名のメンバーになり、LPレコードの様に片面1時間の録音が出来るレコード=グループに成長し、3回目の演奏会を開催しました。

私は、ユーフォニアムですが、ピアノ2名、フルート、ホーン、ドラムで、1部と2部合計11曲を演奏しました。「川の流れのように」と「イナの歌」は特に拍手が多い曲目だったかなと思いました。

「かなんの風EP」のグループメンバーの演奏に対する考え方や、各自の目標は違いますが、それぞれの目標や考え方を尊重し合い、目標が達成できるように支え合い協力したいと思っています。今回の演奏会の目的は、自分たちの演奏を聴いていただくと同時に、チャリティー活動として演奏をする事でした。

ひとり親家庭を支援するため昨年設立された「コミュニティフリッジ出雲」さんの協力をいただきました。この「コミュニティフリッジ出雲」の樋口会長がおっしゃっています。

『ひとり親家庭の内1日3食が摂れない子供が44%います。この数字は発展途上国の数字ではありません。このような方々を支援する為にフードバンク活動をしています。』

「カナンの風EP」も演奏活動と共に、常設フードバンクを支える活動を行って行きたいと思っています。

今回の演奏会は自分たちにとって初めて、大きなホール「出雲国際交流プラザ」で演奏することが出来ました。70人弱と予想以上のお客様の数でびっくりしました。私としては、前期高齢者でもしっかり練習すればちゃんと楽器が吹ける事を証明し、全国の東洋大学吹奏楽研究部OBやOGに勇気を与えたい言う思いもあります。

また、チャリティーという考え方にも東洋大学の学祖井上円了先生の『余資なく、優暇なき者でも学べる場を作るべき』という考え方や、卒業時の学長だった磯村英一先生の『社会のために生きる』と卒業式にいただいた言葉が私の中に生きているからだと思います。

あと10年、76才まで音楽の楽しさと大學の理念を“Euphonium”と言う楽器を通して多くの人に伝え続けたいと思っています。「カナンの風EP」をいつの日か「カナンの風LP」としてリニューアルし、同時に理容という仕事と両立させながら、社会のために生きる事は私の当然の生き甲斐だからです。

今後も東洋大学校友会の皆様に愛され、ご協力とご指導いただき、東洋大学吹奏楽研究部OBとしての誇りを持ち続けられるよう努力していきます。今後ともよろしくお願いします。

「かなんの風EP」
布野 伸一
1981年(昭和56年)経済学部経済学科卒業
(連絡先)理容ふの ☏(0853)22-6633

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