母校支援

INIAD同窓会誕生!縦の繋がりで人の連携を支えたい

新しい学部とキャンパス、高校時代との落差に戸惑い

2018年の4月。東洋大学に情報連携学部*1および赤羽台キャンパス*2ができて2年目のこと、私は入学しました。情報連携学部は歴史の浅い学部で学科も情報連携学科のみ、そして赤羽台キャンパスも当時は他の学部も居ない単学部のキャンパスでした。サークル数が少なく、自ら立ち上げなければいけない環境でしたから、先輩・後輩つまり「縦の繋がり」という概が薄い状態でした。

立ち上げの翌年には後輩の新入学生が入ってきましたが、どのように関係性を築けばいいのか悩むことが多かったのが本音です。高校までは先輩にしてもらったことを後輩にもしてあげられればよかったのですが…。というのも、私の通っていた中高一貫の女子校は卒業生の母校愛が強く、卒業生の教員なども多い学校でした。当たり前のように縦の繋がりがある、そういった環境にいたため、大学での落差は大きく、どうしたらいいかなぁと常々考えていました。

*1 情報連携学部(FACULTY OF INFORMATION NETWORKING FOR INNOVATION AND DESIGN  )学部の英語頭文字から通称INIAD(イニアド)と呼ばれる。2017年に開設、世界中の人たちと対話して「連携」し、課題を解決していくスキルを身につけるため、独自のカリキュラムやスタートアップを含むキャリア支援が特徴。https://www.toyo.ac.jp/academics/iniad/diniad/ 

*2 東洋大学 赤羽台キャンパス クラウドベースの教育システムを取り入れた「スマートキャンパス」。現在は情報連携学部の他、2023年開設の福祉社会デザイン学部と健康スポーツ科学部(2023年度開設)、大学院が設置されている。https://www.toyo.ac.jp/nyushi/about/campus/akabanedai/

コロナ禍で体感、縦の繋がりの大事さ

2019年、大学2年の春休み、新型コロナ感染症の拡大による活動制限が始まりました。幸いにして情報連携学部は、もともとオンライン教材の使用が進んでいたので、授業は早々に再開されました。

ただ、いくつか問題があり、学生主体の「サークル活動」において、オンラインでの活動に試行錯誤することが多かったのです。特に新入生の勧誘に苦労しました。サークルの勧誘といえば、構内にブースや受付がわかりやすく設置され、新入生は気になるところに自由に立ち寄れて、在学生は声がけや手招きするなどリアルに話をすることができるイメージではないでしょうか。

しか、しこの期間はオンラインでサークルの説明会を開き、SNSを活用するなど、それまでと異なるコミュニケーション手段の工夫が必要でした。

また就活もオンラインでの活動がメインでしたので、ある意味、相談相手が限られてしまったと感じました。というのは、新設学部でそもそも卒業生が居ないので、3年生のときにOB・OGに相談したり頼ったりすることはできず、そのまま4年生を迎えることになったからです。

「先輩の存在」のありがたさを実感したのは、就活だけではありません。4年生の卒業研究でも同じ気持ちになることが多かったです。幸い私には当時他大の大学院生の兄がいましたので、研究とは何をしたらいいのか、論文を書くとはどういうことなのかなど、ゼロから兄に教えてもらいました。兄を頼ることを通して、先輩がいない心もとなさを解決するにはどうすればよいのかを同時に考えるようになりました。

学部独自の同窓会発足を決意、平坦でない道のり

前述の通り、大学4年間で「縦の繋がりの重要さ」をひしひしと感じました。すぐに落ち着くと思われた感染症対策は比較的長く続き、同期との関わりも薄れていきつつあり、卒業前に絆が途切れる危機感を覚えました。このまま卒業してはいけないと思い、「学部独自の同窓会」の発起を決意することになりました。

2021年、大学4年生の11月、Twitter(現在のX)で呼びかけ、同窓会の立ち上げに向けた運営メンバーを募集しました。卒業まで時間的にも限られつつある中、対面授業時に顔を合わせられた友人や後輩に直接声をかけるなど、積極的に募集をしていきました。

学生だけでなく、情報連携学部の事務課にもご協力を仰ぎました。すると学部長の坂村健先生の耳にも情報がはいり、対面でお話しできる機会を得ることができたのです。坂村先生は同窓会の発足に前向きに賛同してくださり、活動を後押ししてくださいました。

こうして学部のバックアップを得て、集まってくれたメンバーで定期的に運営会議を開き、会則の草案を作成しつつ、同時に同窓会の会員を募集するなど発足に向けた活動がスタートしたのです。

しかし会則の草案作りには経験者がいなかったことで、思いの他時間がかかりました。この間に運営メンバーの何人かが抜けてしまう事態も発生し、準備を始めたものの、このまま続けられるのか、発足できるのだろうかと、気持ちが下がる一方でした。

ついに情報連携学部の同窓会が始動

活動を始めて2年目の2023年12月。ようやく総会が開催できました。正式に会則が決定され、会則に基づき会長など役員も決まりました。役員には、システムエンジニアやWebデザイナーで活躍している運営メンバーがそのまま役員に就任したこともあり、とても心強い体制が整いました。今後は情報連携学部の同窓会組織として、より便利で快適なシステム開発・運営を進めていきたいと考えていますので、常時役員募集中です!

活動上の課題としては、役員会は定期的に活動していても、一般の会員の方が参加できる場が今のところ総会しかないことです。今後、活動の場を増やしていく予定ですので、同じ学部を卒業された方からのご意見・ご要望をお待ちしています!

さて発足1年目の今年、2024年9月には、在学生と同窓会会員が座談会形式でキャリア相談をする「キャリア座談会」を開催予定です。卒業生と在校生が卒業後の進路についてざっくばらんに話せる機会になるように願っています。

これを皮切りに情報連携学部の卒業生同士はもちろん、在学生および情報連携学部との「連携」を保ち続け、「縦の繋がり」がこの学部で育くまれ、在校生の拠り所のひとつとなることを目指していきます。そして、ひいてはこの活動が東洋大学の発展に寄与していくことができればと思っています。気になる方はぜひご連絡ください。お待ちしています!

情報連携学部 同窓会のロゴ

2022 年
情報連携学部(INIAD)卒業
岡安 捺稀

同窓会サイトリンク
https://inialum.org/

問い合わせ先アドレス
contact@inialum.org

おしらせ|就職相談イベント開催

INIAD同窓会「INIALM」主催「キャリア座談会」の開催に向けて、在校生の参加者を受け付けております。

開催日時:9/28(土)11:45~14:00頃
場所:INIAD-Hub1

参加ご希望の在学生は、上記問い合わせ先へご連絡ください。
なお、既に卒業生の参加受け付けは終了しております。

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