変わりゆく池袋 その2
変わりゆく池袋 その2(池袋駅西口再開発)
西山 陽介(昭61法律)
豊島区池袋駅西口は、東武百貨店・池袋西口公園・池袋駅西口バスターミナルを一体で再開発を行う計画が進められています。今後、「270m」「220m」「185m」の超高層ビル3棟が東武百貨店の敷地と池袋西口公園などが含まれる敷地に建設されます。池袋エリアではサンシャイン60の高さを超えた超高層ビルも含まれ、同時に池袋駅前バスターミナルと駅前広場の再整備計画を行うことになります。
区域面積は約6.1ヘクタール、A・B・C・D街区の4街区で構成され、階数・高さはA街区が地上41階/地下4階・約220m、B街区は地上50階/地下5階・約270m、C街区が地上33階/地下6階・約185m。D街区は池袋西口公園。工事期間は解体も含め、2027年度から2043年度を予定。また全国でも珍しい、既存の駅前車道を廃止して歩行者専用の広場を駅前に設置します。
この再開発が行われることで、雑居ビルが多い池袋駅西口の景観が大きく変わり、駅前のイメージが刷新され、池袋駅周辺や鉄道沿線の不動産開発・不動産投資などへの良い影響が期待されています。
また、豊島区においては、「ウォーカブルなまち・池袋」に生まれ変わる「脱・駅袋」の実践について、まちづくりの具体的施策が示されています。計画では、「新たな都市の顔となるウォーカブルなまちづくりを推進する都市基盤の整備」、「国際アート・カルチャー都市として、世界から人々を呼び込む都市機能の導入」、「防災対応力強化と環境負荷低減」を基本とし、都市再生を目指し、国際アート・カルチャー都市池袋を形成していきたいと考えています。
今後は、東京圏の国家戦略特別区域の都市再生プロジェクトとして、内閣総理大臣による区域計画の認定に向けて、東京都及び豊島区の都市計画審議会や国家戦略特別区域会議等の手続きが進められていきます。