母校支援

卒業生にはメリット豊富な母校の生涯教育!

こんにちは、今春社会人大学院を修了した武内真弓です。 1987年の学部卒業時は旧姓の天野でした。現在は研究生として夜間と土曜日に母校で学んでいます。私自身の経験を交え、皆さまを母校でのリカレント学習(学びなおし)にお誘いしたいと思います。

PPPという新しい時代の学問を学ぶ

私は社会人大学院でPPP<公民連携/ Public(官・公)、Private(民・市民)、Partnership(連携)>を学びました。これは、少子高齢化を迎えるこれからの時代、民間の力を活用し、地域資源を生かし、どのように問題解決していくべきか、を学ぶという、昭和の時代にはなかった学問です。

社会人学生それぞれが持つ知識や経験値にばらつきがあるため、必要に応じて経済、財政、会計の基礎科目を履修し、地域分析や合意形成手法、RDAP(地域支援プログラム)などを演習で研究します。

PPPの定義と類型(提供:東洋大学PPP研究センター)

人生100年時代だからこその豊富なプログラム

そんな私が、皆さまに是非お勧めしたいことは、「生涯学習は是非母校プログラムの利用を」ということなのです。

母校東洋大学は第2部が健在で、働きながらの学士編入が可能です。社会人大学院の専攻も複数あり、さらに通学をしなくても地方どころか全世界からWEB受講できる課程や他専攻科目履修制度があります。外国語試験のない社会人入学制度や、他大学の聴講が単位に認められるコースなど、多様な学び方が実現できます。

他にも、長期履修制度(勤務の都合や、育児、親族の介護のため、2年の修業年限を超え3年で履修。授業料は2年分を3年間で納入)や、大学の奨学金制度、厚生労働省の教育訓練給付制度を活用することも検討可能ですし、正規課程以外にも、資格取得などのための科目履修生や研究生の制度もあります。

また、「東洋大学社会貢献センター公開講座(エクステンション講座)」や「東洋大学資格講座」も多岐多様に繰り広げられています。疑問を解決し職務に生かす、知的好奇心を満たす、資格をとる、など、リカレント教育の目的は人それぞれ。

特に、公開講座は「シニア学生」でも苦労する面は少ないと思います。板書とノートの焦点が合わず字が読めなかったり、提出物の締切に追われたり、講師に指摘を受けてカチン!なんてこともないと思います。

一方、資格講座は卒業生割引価格で受講できます。IoT、DX、FP、MOSなど、よくわからないアルファベット言葉も多くなりましたが、それらの資格取得はさておき、自立シニアを目指してはいかがでしょうか?!

そもそも私がこのタイミングで母校での再学習を選択したのは、時間、体力、金銭、諸制度、マインド面からでした。具体的には、卒業生は入学金が不要、ということもありましたが、何よりも、社会の変化は急速なのに、まだ続いていく人生を考えたときに、20代前半までに学んだ知識や技能だけで生涯の「よすが」とするには心細い、と考えたからです。

そして、私という卒業生の品質更新のためのキャリア学習は、母校に依存してみるのが一番。母校なら気後れしないかもしれない、と。

大手町サテライトで修了式、専攻のサム田渕先生と。
後ろの扁額は井上円了先生書【万福】鳥取の実家にありました。

これぞ最高の母校支援!

母校は門戸を開いています。にもかかわらず、大学院同期で本学出身は私のみ。公開講座も、卒業生参加は僅少のようです。これはとても残念なことです。

寄付や駅伝、オリンピック選手を応援することももちろん母校貢献ですが、生涯学習に母校を利活用すれば、知識UPはもちろん、受講することで、大学の価値向上や大学への費用還元、ひいては学習が大学と自己による持続的な社会貢献につながります。会社や団体の自己能力開発支援制度、公務員であれば休職などの仕組みも有効活用できるのではないでしょうか。

私は地方出身で、学部卒業後は、そのまま東京で現在の会社に就職し、異動もあり、住所は数回、さらに結婚で名字も変わり、行方不明卒業生の代表格だったのですが、今春、会費を「オトナ払い」し、校友会の正会員となったばかりです。

昭和62年武道館での卒業式。大学院修了式と同じ衣装です。

交代勤務や転勤・転職、留学生、個人情報が気になる方、育児真っ最中、単身赴任や老親介護中の方などは、なかなか参加するのが難しいかもしれません。地方創生で促進される「関係人口」の増加施策で二拠点居住は今後も増えるでしょう。

そのような環境の中で、母校が全国共通の居心地のよいサードプレイス(自宅でも職場でもない居場所)になるのであれば最高ではないでしょうか。これも、大学院で、令和の多様化に即した、新しい柔軟な考え方に見合った知と経験の再構成にチャレンジできたからこその効用です。

人は常に新しいもの、自分の知らないものを学ぶことで独自の思想を形成していきます。東洋大学がこのように生涯学習事業に力を入れてくださり、自分もその恩恵を受けていることに感謝しつつ、今後も母校を盛り上げていきたいと思います。

参考

参考のサイトをご紹介します。是非ご覧になってください。

 ・東洋大学 公開講座URL
https://www.toyo.ac.jp/social-partnership/csc/koza/koza/

・2021秋期 東洋大学公開講座のご案内
https://www.alumni-toyo.jp/news/recurrent-autumn-course2021/

・東洋大学大学院 経済学研究科公民連携専攻
http://www.pppschool.jp/List/Choose/

・社会人受け入れNo.1 東洋大
https://www.asahi.com/edua/article/13061484

・英会話講座 秋コース受講生募集
https://www.alumni-toyo.jp/news/autumn-english-conversation-course/

1987年卒業
社会学部第1部社会学科
2021年修了
大学院経済学研究科
公民連携専攻
武内(旧姓天野)真弓

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