母校支援

年を重ねても脳は活性化させなきゃ損!

東洋大学に入学した昭和44年は学生運動の真っ只中。東京大学や東京教育大学に入学試験がない年でした。学内でもロックアウトが続き、授業も落ち着いて受けられない状態の日々が続いていました。そのような中でも、クラブ活動(白山グリークラブ)や、友人たちとのおしゃべりが楽しくて、あっという間の4年間だったと思います。

大学では中高の教員免許と社会教育主事の資格を取りましたが、卒業後は公務員にはならず、一般企業に勤め社内結婚をして退職をしました。子どもができるまでの時間を専業主婦として過ごすのはもったいないと考え、家でできることを考え、塾(文化放送すうがく教室)を始めました。その後、子供を授かり、自身の子どもを育てながらも教室を続け、さらには子どもの学校の役員もこなすなど忙しい日々でした。

誘われて始めたチャリティショップ

ちょうど子供が高校を卒業した時、誘われて始めたのがリユース・リサイクルのチャリティショップを運営するNPO活動でした。捨てるにはもったいない品物を寄付してもらい、それらを販売し、その収益で海外の人々の自立支援活動を行うものです。

それだけではなく、NPOとして環境保全活動・支援活動・地域拠点活動を続け、その中でリメイク講座・体験講座・料理講座や学習会なども企画し、多くの方にご参加いただいてきました。

ところが、活動が20年を超えたところで活動方法の見直しを迫られる事態になります。それは、新型コロナウィルス感染拡大による活動の自粛でした。学習会や講座の開催はほとんどできないばかりか、報告会や学習会もオンラインのみ。自宅でのパソコン作業が中心の毎日で、何かすっきりしない日々を過ごしていました。

社会教育士の資格ができた!中途半端な立ち位置を払拭できる

歳をとると脳の活性化が鈍り、アルツハイマーや認知症を発症するリスクが高くなることを考えると、気持ちでは若いつもりでいても探し物が増えたりして、歳を感じずにはいられませんでした。

卒業して以降はこれといった勉強は特にしておらず、東洋大学で学んで取得した資格が生かされていないことがずっと脳裏にあり、活動で使っているとはいえ社会教育主事とも言えず自分の立ち位置に不安がありました。それでも、ハンドケアマッサージの資格やカラーアドバイザーなど何かしら人の役に立ちそうな資格をとるための勉強は積んできたというところでしょうか。

ただし、それらが本当に自分に合っているか不安でなかなか前進できず、今年(2022年)歳女で72歳になる前に何か挑戦しなければと考えていた昨年(2021年)のことです。NPO仲間や区役所の人たちから社会教育士という資格ができたことを聞き、目の前が明るくなり、心の重荷を少し下ろしたような気分になりました。

不足分の教科をとれば社会教育士と名乗れるのだと思い、東洋大学も調べましたが、募集がなく他大学の通信教育で科目履修生として参加することにしました。コロナ禍による休業等で在宅勤務の上に、孫の世話などもありましたが、家にいる時間が多い分その合間に挑戦することを決心したのです。

4教科8単位を一気にとることは厳しいかな、と考えましたが、短期集中型でやってみるのもよいかもしれないと、自分を奮い立たせ、仮に不合格になってもまだ時間があるという前向きな方へ気持ちを持っていくように働かせました。

半年の授業でしたが図書館にも足を運び、本を調べたりすることで学生時代を思い出し、楽しい気分で臨むことができました。夜、片付けが終わった後、眠気に襲われることもありましたが、参考書を読み、レポートをまとめ、うまく時間を使いながら、区の活動支援センターの方々とも情報交換をさせてもらい、何とか進めることができました。

そして結果はというと、今年(2022年)3月で終了することができ社会教育士を名乗ることができるようになりました!これからは今の活動の企画をしっかりと考え、この成果をさらに発展できるようにしたいと考えています。

昭和48年卒
文学部教育学科
長濵 惠美子(旧姓 川端)
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