母校支援

脳は使う習慣で人生を左右する?

最近脳を使っていますか?

忙しいから言われたことをこなすのが精一杯。スマホばかり見て、寝る前にスマホを見ないと落ち着かない20代~30代。酒は百薬の長と毎晩アルコールを欠かさず、中間管理職としてストレスをためる40代~50代。定年だからと、スケジュールを決めず気ままに暮らそうとする60代超。どうやら、そんな方々が、死ぬまで新たな神経細胞を生む「海馬」が衰えやすいそうなのです。

頑固になる、つい最近のことが思い出せない、昔のことはよく覚えている、人の批判ばかりする、すぐに感情的になるなど脳科学の世界では、脳の衰えや進化の停止で説明がつくことが多いそうです。記憶や空間学習能力をつかさどる海馬という部位は、神経細胞が新たに生まれる『神経新生』が毎日行われていることがわかっています。すべての説明は難しいので省きますが、脳には可塑性(かそせい)があることが判明しています。

可塑性とは“変わり続ける力”です。つまり語学でもスポーツでも楽器でも、8歳からでも、40歳、80歳から始めても上達できるということです。歳をとるほど時間は多少かかるようになりますが、やれば伸びることは変わらないので、年齢があきらめる理由にはならないのです。

進化する海馬には?

早い人では30代から海馬の萎縮が顕著にみられるそうです。特に運動不足やコミュニケーションの欠如(批判ばかりする人、文句ばかり言う人はコミュニケーションが成立しません)、睡眠不足、更に過度のアルコール摂取や肥満も影響しているようですが、まさに生活習慣そのものかも知れません。

つまり脳の記憶や空間認知機能(最近よく転ぶなども要注意)を司る海馬で、いくつになっても神経細胞を作り続けるのは、運動と十分な睡眠が役立つことが解明されています。(無理な筋トレではなく1日10分以上早足で歩くなども効果的だそうです)

更に本家本元なのが、生涯を通じて挑戦し続ける、学習を続けるなど頭に刺激を与え続けることなのです。先般1月27日の校友会HPでご紹介した「92歳になっても箱根駅伝を応援!」のブログを掲載された1957年文学部卒92歳になる金子さんは、自身でパソコンを開き出場選手の予想までして母校を応援されています。これも海馬の進化を止めないひとつです。

https://www.alumni-toyo.jp/news/toyoalumni-019/

さらにとっておきの脳活性があるのです。

生涯学習と校友会活動は脳活性そのもの

脳トレも良いのですが、年代に合わせて若年層ならコミュニケーション力やITスキル或いは子供教育、40代~50代の中堅層ならマネージメント力やIT管理、60代以降は健康など、それこそテーマは何でもよいのですが、きちんと目的をもって学び続けることが脳活性には極めて効果があるのです。

多種多様な人材が集い、東洋大学の心である「他者のために自己を磨く」を共有できる仲間が集う校友会は人脈が広がるだけではなく、脳活性に必要なコミュニケーションがとれる場です。全国に支部があり、転勤先でも、或いは海外にいてもオンラインで情報交換も可能ですし、視点の違う方々とのコミュニケーションで脳の活性にはうってつけなのです。

昔から「脳は使わないと退化する」と言われていましたが、それはその通りですが「脳は使い続けていき生活習慣で100歳でも進化する」と前向きにとらえていきましょう。東洋大学の卒業生は「地味だけど進化を止めないね」と言われるように校友会でも応援を続けていきます。

またの機会に母校東洋大学の生涯学習についてもご案内したいと持っております。

参考資料

2021年度 東洋大学IRシンポジウム リカレント教育の可能性開催報告書

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